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◆『赤い髪のシンデレラ』ダニー・ウェイド

◆『赤い髪のシンデレラ』ダニー・ウェイド(ハーレクイン)
 大学の講師であるウィロウは、夏休みの間、キングストン家のハウスキーパーを引き受けることになる。サバティーニハウスと呼ばれる屋敷には、主人のテイトが一人で住んでいるが、彼は何をしているかわからないひきこもりのようだ。("Taming The Billionaire" by Dani Wade, 2018)

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tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆

◆『かりそめの妻』ロバータ・レイ

◆『かりそめの妻』ロバータ・レイ(ハーレクイン文庫)
 エミリーは友人ジーナから奇妙な依頼を受ける。ジーナの夫の会社の後継者とされているルークの仮の妻になってほしい、と。期限は2年間、もちろん莫大な報酬つきだ。エミリーはある理由で金を必要としていた。エミリーは依頼を受け、ルークと結婚するが、彼を次第に愛し始めてしまう。("Temporary Wife" by Roberta Leigh, 1975)

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tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★ 資料用

ヒーローはまともじゃない?

『ハーレクイン・ロマンス 恋愛小説から読むアメリカ』を読んで以来、考えれば考えるほど「まともな人はロマンスのヒーローにはならない」としか思えない。
 ロマンスのヒーローみたいに「まともじゃない人」というのは、「高慢と偏見」を言葉どおりに持ち合わせ、モラハラ・セクハラ・パワハラなどなんでもいいけどハラスメント気質で、ヒロインの前でいつものように振る舞えないイライラを彼女に八つ当たり──つまり好きな子をいじめるガキっぽい性格ということ。ぶっちゃけ「クズ」って言っていい。最近はそうなった「理由」(機能不全家庭で育ったとかトラウマがあるとか)も書いてあって、一応フォローしていますけど。
 たまにまともな人もいる。「公平な人」ってくらいなんだけど、偏りがないというか、価値基準がブレない人は人間として大切で重要な長所ですから、それ以外の多少の欠点は目をつぶれますよ(それこそお互い様だし)。しかしこの程度の人もロマンスのヒーローには珍しい。そして、ヒーローのような性格の人が現実で本当の意味で改心するのも珍しい。全然ダメか、改心したように見えてもほとぼりが冷めると忘れるかくらいで──1回の恋愛で心を入れ替えられる人はほんとに希少と言っていい。ロマンスはそれを叶えるファンタジーなんだな。ありえないことが起こる、つまり奇跡の物語。
 でも、欠点のある人間が紆余曲折の末、心を入れ替えたり、成長したり、新しい生き方を選択するという物語は文学の王道ではある。しかしそのためには、「この人は心を入れ替えた」と読者が納得するような説得力が必要なんだよね。
 まあ、ロマンスはたいていそういう説得力は欠けている。それはもちろん、現実にそういうクズな男が心を入れ替えるケース自体に説得力が欠けているから、とも言えるのですが、ハーレクインあたりだと物語的な「仕掛け」を出せるほどのページ数がない、とも言える。説得力あるロマンスはある程度ページ数を重ねて、キャラの感情の変化を丁寧に描いてますからね。
 ロマンスはファンタジーですから、本当はそういう「仕掛け」が売りのエンタメ小説なのです。現実にこんなこと起こるわけない、とわかってても、「この物語の世界なら起こるかも」と読者に思わせる。まあ、フィクション全体そうなんですけど、ロマンスの問題は「現実には起こりそうもない」という実例が腐るほどあるところなのです。「それでも起こるかも」という可能性ももちろんありますけど、人間相手だとどうなるかさっぱりわかりませんよね……。
 ただね、フィクションの宿命として現実と混同する人(以前の記事)も出てくるわけですし、せめて心を入れ替えたことがわかるようにちゃんと描いてほしいよね。ヒロイン(まれにヒーロー)をいじめりゃいいんだろ、みたいな話にしてそのまま放りっぱなしってのはやっぱりいただけない。ぶっちゃけ、反省すべき人がちゃんと反省してほしいんだよ! 少なくとも!
 なぜそこを割愛する作品が多いのか──これはロマンスのある種の「謎」として考えていくべきことなのか?
 あとはやっぱり、最近のロマンスをもっと読むべきかしらね(´ω`;)。変わってきてるとは思うけど……。

[2/26追記]
 読み直して思ったけど、ぶっちゃけ「まともな人だけで話を回すのが難しい」ということなんだよなあ、と……。
 まともじゃない奴なら、物語の醍醐味である「思いがけない展開」が簡単に作れるんですよね。だって、まともな奴じゃないから、変なこと簡単にさせられる(´・ω・`)。
 まともな人しかいないのに「思いがけない展開」にするには、はっきり言って筆力が必要なんですよ……。前出の「仕掛け」に通ずるものでもあるかもしれない。「仕掛け」の一つに「ページ数重ねて」みたいなこと書きましたけど、別にそれだけじゃなく、「気の利いたプロット」なんかもありますからね。でも、プロットよりも丁寧な描写を心がけて説得力を出すとぶ厚くなりがち──海外ロマンスあるあるなんだろうか、と思ったり。 web拍手 by FC2

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□『パラサイト 半地下の家族』

『パラサイト 半地下の家族』"기생충" 2019(1/10公開)
 両親と兄、妹の四人家族であるキム家は、すべて失業中。狭い半地下のアパートに住んでいる。ある日、兄ギウに友人が家庭教師の代理を頼んできた。偽の大学入学証明書を提出して、なんなく高台の豪邸に住むパク家の家庭教師におさまったギウは、他の家族も使用人として採用されるよう工作を行う。(監督:ポン・ジュノ 出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジュン、チェ・ウシク、パク・ソダム、他)

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tag : ★★★★☆

▽『人面瘡』横溝正史

▽『人面瘡』横溝正史(角川e文庫)
 磯川警部と保養に訪れた旅館で、女中・松代の自殺未遂に出くわした金田一耕助。松代は「妹を殺してしまった」という遺書を残していた。果たしてそのとおり、妹・由紀子の死体が淵で発見される。(表題作)
・〈金田一耕助〉シリーズ(短編集)

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tag : ロマンス以外 角川文庫 ★★★★ シリーズ

▽『華やかな野獣』横溝正史

▽『華やかな野獣』横溝正史(角川e文庫)
 海辺にある臨海荘の女主人・高杉奈々子が主催する秘密のパーティで、奈々子自身が殺害された。無残に左の胸をえぐられて。なぜかパーティに潜入していた金田一耕助は、出席者を屋敷に留め置き、聞き込みを開始するが──。(表題作)
・〈金田一耕助〉シリーズ(短編集)

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tag : ロマンス以外 角川文庫 ★★★☆ シリーズ

▽『貸しボート十三号』横溝正史

▽『貸しボート十三号』横溝正史(角川e文庫)
 隅田川に放置された貸しボートの中から、男女の死体が発見された。金田一耕助と等々力警部はただちに現場へ向かう。二人とも首を半分ほど切られた凄惨な様子だったが、奇妙なことに男は服を着ておらず、女はレインコートまでしっかり着込んでいた。(表題作)
・〈金田一耕助〉シリーズ(短編集)

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tag : ロマンス以外 角川文庫 ★★★★ シリーズ

□『マリッジ・ストーリー』

『マリッジ・ストーリー』"Marriage Story" 2019(Netflix)
 ニューヨークで劇団を運営するチャーリーは、妻のニコールから離婚を言い渡される。ニコールはハリウッドでの仕事のため、息子をともなってカリフォルニアへ引っ越してしまう。穏便な協議離婚を目指していた二人だったが、息子の親権を巡って次第に対立していく。(監督:ノア・バームバック 出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライヴァー、ローラ・ダーン、アラン・アルダ、レイ・リオッタ、ジュリー・ハガティ、他)

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    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
    くわしい注意書きは→コチラ
    リクエストは→コチラ

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