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2012 · 12 · 23 (Sun) 15:21

◆『エスメラルダの初恋』ベティ・ニールズ

◆『エスメラルダの初恋』ベティ・ニールズ(ハーレクイン)
 有能で人望厚い看護師のエスメラルダが26歳まで恋愛経験がなかったのは、足が不自由なせいで気後れしてしまうからだった。だが、最近若い研修医レスリーがデートに誘ってくれるようになった。野心的な彼は、自分の妻となる女性は社交的にも活発な人がいいと言う。たとえば、ダンスやテニスができるような──。エスメラルダは彼のために、オランダからやってきた医師バムストラがすすめる足の手術を受けようと決心する。("Esmeralda" by Betty Neels, 1976)

 今月の新刊です。
 ヒーローはアホな研修医ではなく、一回り年上のオランダ人医師の方。
 ヒロインは仕事はできるけど、足のせいで控えめなお嬢さん。親族の遺産など相続しており、けっこう裕福。研修医はその金目当てで近づくけど見え見えで、気づいていないのは本人のみ。
 そして、ヒーローが彼女に想いを寄せているのも一人だけ気づかない鈍感さん。
 ベティ・ニールズのロマンスだったら、こういうのが読みたかったのですよ。鈍感なヒロインに大人の優しさで少しずつアプローチしていくヒーロー。もの静かだけど、ちゃんと彼の気持ちもわかる。周りも暖かく見守り、余計な口出しやややこしい人間関係もなし。
 ヒロインの仕事やオランダでの入院生活、家族や新しい友人たちとの交流と足が治っていく過程がメインで、ロマンスは添え物といってもいいかもしれないんだけど、全体的に淡々としているから、ちょっとそういう要素が出てくると目立つのです。たとえばヒロインが初恋の人にこっぴどく振られるシーンとか。彼のクズなふるまいに怒るヒーローの姿は、数行ですが印象的です。
 涼しい顔して外堀から埋めていくヒーローの腹黒さも私の好みです。ベティ・ニールズのヒーローには、もしかして黒い奴が隠れてる?(´∀`)
 ちょっと苦手だったけど、もっと読んでみようかな。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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