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▽新版『大統領に知らせますか?』ジェフリー・アーチャー

▽新版『大統領に知らせますか?』ジェフリー・アーチャー(新潮文庫)
 FBI新人捜査官のマーク・アンドリューズは、ギリシャ人の給仕から、偶然耳にした大統領暗殺計画を聞き出す。真偽を疑っている間に、一緒に聞き込みをした同僚と報告した上司が死に、ギリシャ人の給仕も殺される。一人だけ生き残ったマークは、FBI長官タイスンに指示を仰ぐ。("Shall We Tell The President?" Jeffrey Archer,1977)



 先月、某作品を読み終わった時、真っ先に「読み返したい!」と思った作品です。特に新版を。
 旧版でのアメリカ大統領は実在の人物、エドワード・ケネディでした。新版ではアーチャーの別作品の主人公に変わってます。細かな変更はあれども、ストーリーはあまり変わってないようです。
 しかし、新版も旧版も持っていたはずなのに、本棚には見当たらず(想定内だったけどっヽ(`Д´)ノ)。ようやく手に入れて読みました。
 旧版が翻訳出版された時、読んで「何て面白いんだ!」と思い、あわてて前作『百万ドルをとり返せ!』を買った記憶があります。『百万ドルをとり返せ!』がさらに面白くて、かなり長い間、ジェフリー・アーチャーは私の必読の作家だったのです。
 今読んでもやっぱり面白い。ていうか、ほんとにうまい。構成に隙がないし、展開にも無駄がない。シンプルでスピーディ。しかも緩急自在で、翻訳の良さもあるんでしょうが読みやすいこと! 携帯電話が出てこない点を除けば、古さもあまり感じません。
 若い頃(なんと十代……)に読んだ時と同様に、今回も主人公のマークのことがとても気に入りました。ロマンティックサスペンスではおなじみのFBI捜査官。けど彼はマッチョで腕っ節の強い理数系ではなく、弁護士になる前の社会勉強のため、腰掛けで捜査官をやっているという文系にーちゃん。たった一人だけ生き残ってしまったため、殺されるかもしれないという不安を持ちながらも、ひと目惚れした女医さんとデートすることも忘れない。ツッコミ体質らしく、ひとこと余計だったりもします。新人捜査官らしいおマヌケな部分もありますが、金髪碧眼のハンサムさんなので、女性にはモテるらしい。
「おいおい、余裕あるなあ」と思うけど、よくよく考えれば一日中働いたって手がかりがつかめるという話でもないんだよね。極秘任務なんだし。いい意味で軽い男です。女医さんとのロマンスは、本筋にも関係ありとはいえアクセント程度だけど、上質のサスペンスの中にあるとほんとに際立つ。彼と好対照のFBI長官がまたいい味出してるんだよねえ。
 先日の『青い城』もそうだったけど、物語の面白さを堪能できる作品を読めて、幸せです……。どうしてロマ本のサスペンスはいまいちなのかと、思わず考えてしまったりして(´∀`;)。
(★★★★☆)
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tag : ロマンス以外 新潮文庫 ★★★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
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