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2013 · 03 · 13 (Wed) 09:41

▼『ささやく水』ジェイン・アン・クレンツ

▼『ささやく水』ジェイン・アン・クレンツ(二見文庫)
 シアトルの大手デパートCEOだったチャリティは、オーバーワークで燃え尽きた。弟妹に仕事を引き継ぎ、婚約も解消して、郊外の海辺の町ウィスパリング・ウォーターズ・コーヴで小さな本屋を開業する。一年後、そこへ謎めいた男がやってくる。つい最近亡くなった雑貨店主の財産を相続したエライアスだ。彼が現れてから、静かな町に殺人事件が立て続けに起こり始める。("Deep Waters" by Jayne Ann Krentz, 1996)

 再読期間に入っています。比較的長いものをゆっくり読もうかなあ、と。
 この作品は、ロマンスにハマったばかりの頃に読んだもので、初めてのジェイン・アン・クレンツだったと記憶します。
 私は、何に限らず昔から変人好きなので一発で気に入り、クレンツのファンにもなりました。
 しかし今回読み返してみると、この作品のヒーロー、エライアスは彼女の作品の中でも飛びきりの変人であった。最初に一番の変人のを読んでたのか(ノ∀`)アチャー
 いや、特に不都合はないんですけどね(^^;)。
 あと、ジェイン・アン・クレンツらしさもたっぷりだった。
 まずはヒーロー。アジア系らしき謎の哲学思想兼武道“タル・ケック・チャラ”を会得し、ちゃぶ台(「ローテーブル」と書いてあったけどあえて)と布団くらいしかない部屋(多分だだっ広い)に住み、蕎麦を好むベジタリアン。家族には恵まれず、親を殺したとおぼしき男への復讐に邁進してきた人。
 ヒロインはビジネスに対してとても有能だったけど、今は疲れて街の本屋さんで満足している優しくちょっとおせっかいな女性。ご近所や家族とも仲良しだけど、パニック障害がまだ少し残ってる。
 インチキスピリチュアル団体を中心に進んでいくストーリーは、一応サスペンスというかミステリなんだけど、そっちはまあ普通。それも、クレンツらしい(´∀`;)。
 その「らしさ」を気に入るか気に入らないか──それで評価は分かれそうです。
 なんか突然思ったけど、クレンツ作品ってこういうアイテムを並べていても、あまりおしゃれに見えないんだよね。いい意味で。いや、ほんとにっ!
 割と真面目に好きだから取り入れているんじゃないかと思ったりする。それ故に日本人からするとちぐはぐだけど。欧米人はもしかして「おしゃれ」と思うのかもしれませんが。
 料理の描写もちゃんとしてあるしなあ。でももうちょっとおいしそうに書いてほしい──というのは、私の本当に個人的な意見にすぎません(´ω`;)。
 クレンツらしさを改めて堪能できたので、私としては満足。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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