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2013 · 03 · 20 (Wed) 12:07

●『雇われた婚約者』アマンダ・クイック

●『雇われた婚約者』アマンダ・クイック(ヴィレッジブックス)
 19世紀前半のロンドン。継父の投資の失敗によって無一文で家を追い出されたエリノーラは、雇われ話し相手の職を探していた。そんな時、紹介所で出会ったセント・メリン伯爵アーサーから、奇妙な依頼を受ける。ある計画のための目眩ましとして婚約者のふりをしてほしいと言うのだ。彼女はそれを引き受けるが──。("The Paid Companion" by Amanda Quick, 2004)

 再読です。
 ヒロインは自分で商売──本屋さんを始めたい。その資金稼ぎのためにヒーローの依頼を引き受けます。ヒーローは最初隠しているけど、実は敬愛していた大叔父を殺した犯人探しを気づかれないため、独身男として目立ちたくない──という利害が一致してのニセ婚約。
 ああ、社交界ってめんどくさい(´д`;)……。そのめんどくささが、ヒストリカルロマンスを支えているんですけど。
 初めて読んだ時は、最後に犯人が作った怪しい機械からビームが出たりして、「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」とか思ったものですが、再読するとピストルやナイフの代わりくらいの扱いにしか見えない。ちゃんと読み直すとスチームパンクっぽいのかしら、と思ったけど、ラストにしか出てこないので、そういう感じもしません。
 社交界のめんどくささだけでなく、おこずかい(手当ですね)がもらえないだけで酒浸りになったりギャンブルに手を出したり、特権階級にあぐらをかいて好き放題する貴族のクズぶりもたくさん書かれています。働け働け(゚Д゚)! バイトでもしろっ!
 その中にあってのヒロインの堅実ぶりや思いやりは光る。でも、よく考えると人間として普通のことよね(^^;)……。
 ヒーローは投資の天才。貴族というよりコンテンポラリーの大金持ちみたいな雰囲気だった。
 軽い読み口なので、スラスラ進む。その分特徴が少ないけど、疲れている時にはこれくらいの軽さがちょうどいいなあ。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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