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2013 · 05 · 09 (Thu) 09:14

◆『薔薇の刺』アン・ウィール

◆『薔薇の刺』アン・ウィール(ハーレクイン文庫)
 父と二人きりでカリブ海の美しい孤島で暮らしていたアニスは、父の死後ロンドンへ移り住む。やりたい仕事のために島を売ろうとした彼女は、二年前島で出会ったギリシャ人実業家ドロゴに連絡をとる。その時彼は島を買い取りたいと言い、父に断られると去り際にアニスの唇を奪っていったのだ。("Bed Of Roses" by Anne Weale, 1981)

 薔薇つながりってわけではなく、偶然です……。
 ヒロインは、孤島で学校にも行かず(親が学者で教育はされていたけど)世間知らずというか、もう浮世離れした女の子。学歴がないので、仕事の選択肢もなく貯金もできない。両親のように歴史書を書きたいと思い、そのための時間と資金をヒーローに島を売って捻出しようと考えますが、売れてもほとんど税金で持ってかれることにショックを受ける。
 21歳とはいえ、ほぼ子供です。ヒーロー、そんな彼女に、

「経済的な余裕と好きなことをする時間を与えるかわりに、僕と結婚して子供を生んでほしい」

 と言う。
 突然の申し出だし、当然迷うのですが、相手は脂ぎったハゲオヤジなわけではないからね(^^;)。やりたいことがあって、そのための「犠牲」としてはあまりにも寛大なので、ヒロインはそのプロボーズを受けます。
 ヒーローは、彼女に初めて会った時以来惚れていたようで、気持ちは明かさないけどとても大切にする。でも、元愛人の厄介事に巻き込まれそれをヒロインに誤解されて、ちょっとギクシャク。
 契約結婚&すれ違いものは私の好物なのですが、気になったのは、

「ヒロインが連絡してこなかったら、ヒーローはどうするつもりだったんだろう」

 ということ。ある程度時間がたったら、探すつもりもあったのかな? その前に連絡してもらったから「ラッキー♪ヽ(゚∀゚)ノ」という感じ?
 ここの彼の心情がよくわからなかった。
 あと、ラストは島で終わってほしかったな……。オープニングの島のシーンがきれいだっただけに、残念。
(★★★☆)

最終更新日 : 2016-06-28

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