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◆『ヴィーナスの目覚め』ジュリア・ジェイムズ

◆『ヴィーナスの目覚め』ジュリア・ジェイムズ(ハーレクイン)
 祖父母が残してくれた屋敷を改装して、ペンションにする──その夢を叶えるため、身なりにもかまわず働くローラの前に、イタリアの大企業社長であるアレサンドロが現れる。かつてローラを身ごもった母に見向きもしなかった父親が亡くなり、初めて孫娘の存在を知った祖父が会いたがっている、イタリアへ来てほしい、と言う彼を即座に拒絶するローラだったが、相続税を払う期限は刻々と近づいていた。("The Italian's Rags-to-Riches Wife" by Julia James, 2007)



 読み終わっても、なんだかモヤモヤが残る。
 一番の元凶は、

「ヒーローは本当にヒロインが不細工だったら、どうするつもりだったのか」

 ということ。
 美人故に無責任なイタリア男にだまされて(いや、ほんとに)妊娠し、若くして亡くなったヒロイン母の二の舞にならないように、祖父母をヒロインに対して、

「お前は不細工だ」

 と言い聞かせて育てていたのです。うーん、これもまたモヤモヤの種だな。気持ちはわかるけど、それによってヒロインはとても傷ついているんだし。
 不細工じゃ気飾ってもしゃあないな(´・ω・`)、と思い込んでいるヒロインは髪はボサボサ、ノーメイク、適当な服という出で立ちでいつも過ごしている。それを見たヒーロー、

「うわあ(´Д`;)……」

 と思ってしまうわけです。初対面は仕方ないとしても、そのあと会社会長であるヒロイン祖父が仕掛けた罠にハマり、

「会長職欲しさに不器量な女性と結婚した男」
 か、
「不器量な女性との結婚を拒んだ男」

 どちらかのレッテルを貼られるハメに陥る。

「どっちにしろ愛のない結婚なんだから、嫁の器量なんかどうでもよくね?(゚Д゚)」

 と、私はつい思ってしまいました。最初から会長になりたがってたんだから、いいじゃんねえ。それなのに相手の美しさまで望んで、あまつさえレッテルの選択に悩むなどというのはあつかましいというかなんというか……。
 その程度のことで怒るなんて、ケツの穴が小さい奴だな、と思いましたよ(-ω-;)。
 まあ、そんな小心者のヒーロー、

「こうなったら、徹底的に磨きあげて、どうにか見られるようにしてもらおう!」

 とローマのビューティスパにヒロインを放り込む。
 ここまで書いて、ヒーローの「究極の選択」に対する怒りは果たして必要だったんだろうか、と思った。

「まあ、しょうがないか」

 と受け入れて、

「せめて上流社会で通用するような化粧とか着こなしとかのテクニックは身につけてほしいな(´・ω・`)」

 と(それでも上から目線だけど)ビューティスパに入れたら、あら不思議! ヒロインは不細工どころかすごい美人! ヒーロー、すっかり惚れこむ! ──でよかったんじゃないの?
 けどまあ、ハーレのヒーローはクズであればあるほど、読んでいる間は面白いですよ。でも、クズはできればヒーローだけにして周り全部クズにしないでほしい。
 はっきり言って、ヒロインの父が一番のクズだからね。こちらも気持ちはわかるけど、だからってそりゃないだろ、という無責任さ。金がなかったわけじゃないんだから、影でのフォローくらいしろや(゚Д゚)ゴルァ!!
 私がヒロインだったら、父親を許す許さないとはまた別に、「パパン、頭悪すぎる……orz」とあきれてモヤモヤするな。
(★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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