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2009 · 03 · 22 (Sun) 21:24

●『貴婦人修行』トーリ・フィリップス

●『貴婦人修行』トーリ・フィリップス(ハーレクイン)
 貧しい農夫の養女であるロージーは、強欲な養父によって女郎屋へ売られてしまう。彼女を競り落としたのは、やたらめかしこんだ騎士のサー・アンドリュー。だが、彼は彼女に娼婦としての仕事は要求せず、そのかわり「12日後の宴に貴婦人になって出席しろ」と申しつける。("Lady Of The Knight" by Tori Phillips,1999)
・〈キャヴェンディッシュ家〉シリーズ第4作

『野に咲く白薔薇』とこの作品は、キャヴェンディッシュ兄弟シリーズの後半2作だそうで──前半2作は兄弟たちの話、『野に咲く白薔薇』はその両親、そしてこの作品は兄弟の師匠であるサー・アンドリューのお話。
 どうせなら出版順に読みたかったなー、と思ったんだけど、年代からすると『野に咲く白薔薇』『貴婦人修行』、そして前半2作らしいので、これはこれで正しい順番かも、と思ったり。残り2作も探して読みたいです。
 で、この作品では、『野に咲く白薔薇』のヒーローへ偉そうに能書き垂れていた従者(当時16歳)がおっさんになっていて、20歳近く年下のヒロインにメロメロ。作者の作風なのか、ほのぼのしたお話でした。忙しくてギスギスしている時にはちょうどいいね。
 ヒロインのロージーが、けなげでよかったです。ひどい生活をしてきたので卑屈になっていますが、誇りもちゃんと持っている。女郎屋に売られたかわいそうな子なだけなのに、周囲の男どもの態度ったら──みんなひどい(´;ω;`)。でも、めげない。落ち込むけど、あまりウジウジしない。
 惜しいのは、彼女を貴婦人に仕立て上げるための賭けがすごく唐突なことと、彼女の出生に関する偶然が都合よすぎること。終わり方もちょっと忙しなかったかなあ。もうちょっとじれじれしたところを読みたかったかも。
 けど、残りの2作にもこの2人が出てくるんだろう、と思うと、楽しみです。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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