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2013 · 07 · 03 (Wed) 09:14

◆『悲しい誤解』メラニー・ミルバーン

◆『悲しい誤解』メラニー・ミルバーン(ハーレクイン)
 親友ローラが、夫リックとともに事故で亡くなってしまった。まだ赤ちゃんの娘を残して。後見人と指名されていたのはサブリナと、リックの友人であるマリオ。葬儀のあと、彼はサブリナに結婚を申し込み、残された娘を二人で育てようと言う。だがマリオは、彼女をひどく誤解していた。("Bound By The Marcolini Diamonds" by Melanie Milburne, 2009)

 ヒロインは元ベビーシッターなんだけど、住み込んでいた金持ちの家で旦那に言い寄られ、「金目当ての愛人」とないことないことをマスコミに言いふらされてしまったのです。

「釈明をしないのは、事実だから。それに旦那から直接話聞いたしなっ(゚Д゚)」

 ということで、

「アバズレなんだから、俺と寝てもいいじゃ〜ん、寝ようよ〜寝ようよ〜寝ろ〜寝ろ〜」

 と下手くそな催眠術師みたいに口説き続けるヒーロー。でも、なかなかなびいてこないからイライラしっぱなし。

「もっと俺から金をせびろうっていうんだな!ヽ(`д´#)ノ」

 とキレまくり、ひどい言葉を浴びせ続ける。
 ヒロインはヒロインで、ヒーローにずーっとムラムラしっぱなし。ちなみに、マスコミに釈明をしなかったのは、その家の子供たちに気をつかってとのこと。まあ、ヒーローは自分の考えに囚われていたし、人の話、とりわけヒロインの話は聞きませんでしたから、本当のことを言ってもムダだったろうね。
 その後、彼が信じていたことは全部間違いだった、とハーレ的定番なバレ方をするわけですが、ここまでは読んでいてちょっと疲れた……。ヒーローは罵りまくり、ヒロインはムラムラしまくり。赤ちゃんの世話もあるし、親友も亡くなったばかりだしで、私ならすぐ横になっちゃうな、と思ったり思わなかったり(´ω`;)。
 後半はなかなか切なくて泣けました。ヒーローがかなり自己嫌悪に陥ったりしてたし。気のつかい方が全然わからなくてポカやってたなあ。
 もう少しここらのドタバタを読みたかった、というのが正直なところです。
(★★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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