▼『運命は炎のように』リサ・マリー・ライス

　最初の方、ちょっと読むスピードが上がらなかったのですが、後半に向けてどんどん盛り上がり、クライマックスのヒロインを救い出すシーンは燃えました(`･ω･´)。「映像で見たい！」と思った。
　最初に読みづらいと思ったのは、冒頭の強烈さがあったからかも。ヒーローの過去のトラウマシーンなのです。子供がひどい目に遭うシーンが（こういってはなんですが）うますぎてかわいそすぎて、私でも心折れそうになる(´･ω･`)。
　でも、「我慢して読んでよかった！」とラストを読むと思うから！　我慢してください(´ω｀;)。
　あとはほぼテンプレな感じ（身も蓋もない言い方でごめんなさい）で──特にヒーローは。メロメロ故のポカもなく、バツグンの安定感（なんだそれ）。そして、ヒロインが魅力的。特に会計士ってところが(´Д｀*)！
　歌手ってとこじゃないのかよ、と思われましょうが、本職は公認会計士。

「よくしてくれたお礼に、税金の処理やりましょうか？」

　とヒーローたち（シリーズ前作『愛は弾丸のように』ヒーローヒロインもいる）に申し出るんだけど、彼らが、

「やって！　超やってー！ヽ(ﾟДﾟ;)ﾉ」

　と大騒ぎする気持ち、超わかる～。翻訳者さんもあとがきで言っていた。確定申告で毎年悩む人にとって、すごくわかりやすい天使ですよ。

　お話も面白かったのですが、気分的に一番盛り上がったのは、実は288ページを読んだ時。
　ヒロインの友だちが悪役につかまってしまうんだけど、その際に出てくるあるものを作ったのは──。
　どう考えても、某兄弟シリーズのＴ姐さんだよね(ﾟДﾟ)!?
　そういえば、いつ頃だかわからないけど、リサマリとシャノン・マッケナが同一人物だという噂があったらしい……。これは、それを逆手にとったお遊び？　それとも、本当に同一人物？
　どっちにしても、あの姐さんであることは確かだよね？
　某シリーズ読んでる人はピンと来ると思うので、ぜひお楽しみください。
（★★★★）