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●『黒衣の騎士との夜に』アマンダ・クイック

●『黒衣の騎士との夜に』アマンダ・クイック(ヴィレッジブックス)
 中世の英国。23歳のアリスは、足が不自由な弟とともに強欲な叔父の元で生活を送っていた。そんな時、彼女が持っていたが盗まれてしまった緑色の石を探している騎士“非情のヒュー”が訪れる。その石を自分のものだと主張する彼に対しアリスは、石の行方の手がかりを明かすかわりに自分と弟の将来に手助けするよう持ちかける。("Mistique" by Amanda Quick, 1995)



 再読です。
 あらすじではあまり細かいことは書けない……。ヒロイン、最初の方の印象では、美人で有能だけど、責任感や自己主張が強すぎる仕切り屋、という感じです。石のことを最大限に利用して、ヒーローと有利な状況で取引する気まんまん。気持ちはわかるけど、ちょっといやな子だった(^^;)。
 ヒーローの方も、緑の石の伝説に振り回されて荒れてしまった領地と城を立て直すためには彼女の有能さが必要と思い、とりあえず婚約者として連れ帰ります。
 二人とも仕切り屋というか、イニシアチブを取りたがる上に理屈っぽいのでしょっちゅうぷつかりあいますが、いろいろなことが起こるたびに歩み寄り、次第に息が合ってくる。
 緑の石を巡る謎は、ヒーローの父母の死の謎、そして彼の幼少期の傷にも関わり、お話に広がりがあります。その解決もなかなか鮮やか。
 はっきり言って、ほとんど忘れていたので、純粋に楽しみました(´∀`)。今までジェイン・アン・クレンツやアマンダ・クイックのロマンチックサスペンスは、評価が高いとしても主にキャラ中心だったけど、これは全体的にバランスが取れていて、ヒストリカルロマンスとしてもロマサスとしても面白い!
 ヒーローとヒロインの歩み寄りがゆっくりでHOTシーンも少ないですが、その分他のところが丁寧に描かれています。レッドヘリングもうまく機能しているし、脇キャラも魅力的。
 唯一気になるのは、ヒロインのキャラが現代的すぎて(?)好き嫌い分かれそう、というところか。彼女が変わっていくところも読みどころなのですが。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ヴィレッジブックス ★★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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