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2013 · 08 · 09 (Fri) 21:28

□『パシフィック・リム』

『パシフィック・リム』"Pacific Rim" 2013(8/9公開)
 近未来の地球──太平洋の海底奥深く、時空の裂け目から突如現れた“怪獣”によって、人類は危機にさらされていた。怪獣のための兵器として開発された巨大ロボット「イェーガー」のパイロットだったローリーは、五年ぶりに乗り込むことになる。だがパートナーは、イェーガーの研究者であるが実戦経験のないマコという女性だった。(監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、芦田愛菜、他)

 初日に見に行ってきましたよ! 特撮好きとしては行かねば!
 ということで、午前中には仮面ライダーの映画まで見るという、ダメな大人のオタクそのもの鑑賞計画をこなしてきました。orz
 怪獣映画であり、巨大ロボット映画でした。子供の頃に見ていたもの、あるいは日本ではアニメでしか作られない映像を、実写で見られた! という感慨はある。
 しかし、何だか妙にモヤモヤするんだよね……。それはやっぱり、お話がベタだから?
 けど、こういうのにはベタなものは相性いいはず。あまり斬新さに走っても、という気持ちはある。
 それとも、あまりにも(あえて言わせてもらえば)ツッコミどころが多すぎたから?
 たとえば冒頭、ローリーが兄とともにイェーガーへ乗り込むところ。こうつぶやいたのは、私だけではないでしょう。

「パイルダー・オン……(´д`)」(あれはコア・ファイターの方なのか?)

 しょっぱなからこうですから、何か見るたびにいろんなものが浮かびまくる。加えて変な看板とか漢字とか、菊地凛子の日本語のセリフがどうして棒なのかとか、芦田愛菜泣いてるだけじゃんとか、やっぱり核に頼らないとダメなのかとか、昼間に戦ってほしいなとか、これはクリリンの分とか──気になる気になる気になりまくる(゚Д゚)!
 巨大怪獣と巨大ロボットの戦いを実写で見られるのはうれしいんですが、日本のアニメや(これもあえて言うよ)チープな特撮にある、いい意味でケレン味、悪い意味で適当さというのは、こういう映像を見せるためには必要不可欠なものなのかも、と思った。
 そんなこんなで、見ている間が忙しくて(楽しくもあったが)、映画そのものが面白いのか面白くないのか、全然わからなくなってしまった。まあ、自分のせいなんですけどね(´・ω・`)。何も知らない人が見たらどう思うか知りたいよ。
 私のように仮面ライダーの映画に特撮税を払うを見に行く人は、見た方がいいでしょう。どういう感想でも、愛があるのはわかると思うよ!

 ところで、デル・トロ監督って同い年なのよね……。一緒に秋葉原や中野ブロードウェイに買い物行きたいって思った。子供の頃の話をして、うらやましがらせたい(´∀`;)。
 あと彼、テレビのインタビューで、

「日本の怪獣は、悪いものにもいいものにもなる。世界的にこれは珍しい」(記憶違いしてたらごめんなさい)

 と言っていた。珍しいのか……。外国では悪いものにしかならないらしい。
 それって、日本の怪獣が結局、自然を元にしているようなもんだから? 要するに神でもあるから、いいも悪いも当たり前だよね。

[8/10追記]
『劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド』の感想を書いていて、わかった。
 いまいち乗りきれなかったのは、仮面ライダーを先に見ていたからだと。
 超豪華な日本の特撮へのオマージュと、つましい日本の特撮の本流──つまり私は、ずっと本流を見続けている日本人だってことよ(´д`;)。
(★★★☆)
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最終更新日 : -0001-11-30

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