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2013 · 12 · 18 (Wed) 21:10

◆『ドクターにキスを』ベティ・ニールズ

◆『ドクターにキスを』ベティ・ニールズ(ハーレクイン)
 大雪が降った日、田舎の牧師館に避難してきた人々の中に、医師のジェームズがいた。彼は美しい婚約者と一緒だったが、牧師館の娘フィリーの働きぶりと純真な優しさを好もしく思う。フィリーもまたジェームズに惹かれるが、ロンドンで暮らす彼とは住む世界が違う、と考える。("An Ordinary Girl" by Betty Neels, 2001)
・アンソロジー『ウエディング・ストーリー2005 愛は永遠に』

 再読です。
 ベティさんらしく、淡々とお話は進みます。婚約しているんだし、と思いながらもヒロインの持つ空気感みたいなものを何かにつけて恋しく思うヒーロー。怒ったりもするし、わかりやすい人でよかった。
 ヒロインはあきらめ気味ですが、ヒーローは婚約者と話しあい、婚約解消しようとする。それを察した婚約者は、話をはぐらかして時間稼ぎしながら、いとこを巻き込んでなんとも底意地の悪い計画を立てます。人の善意を利用している上、なんか妙にリアルでいやな気分になる(´ω`;)。
 短編だし、そんなひどい状況にもならないのですが、ヒーローは婚約者とそのいとこが打ち合わせをしているところを見つけ、辛辣に婚約解消を言い放つ。いとこが超バカなこともあって、ここは溜飲が下がりました。
「穏やかな物語が魅力」と言われるベティさんですが、「穏やか」というのは相対的にってことでしょ? それも、他のハーレ作品とってことだし。淡々としていても、ヒーロー婚約者の自己中な思考(結婚はヒーローを愛しているからではなく、お金とステイタスのため)と外面の良さの描き方は、ある意味ただならぬうまさがありますよ。うまいっていうか、実は全体的にかなりリアルだよね。ヒーローとヒロインも含めて。
「究極のワンパターン」とかって言われていたりもするみたいだけど、それって結局、ヒロインが同じような人だからだと思うのです。でも、きっとベティさんは、そういう普通で控えめな優しい女の子が幸せになる話をたくさん書きたかったんだろうね(´ω`)。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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