2014 · 01 · 04 (Sat) 21:52 ✎
●『ハイランドの政略結婚』マヤ・バンクス(マグノリアロマンス)
13世紀、スコットランドのハイランド。国王はモンゴメリーとアームストロング両氏族(クラン)の対立を解消するため、モンゴメリーの族長グレアムとアームストロングの族長の娘エヴリンに結婚を命じる。敵対するクランとの縁談というだけでも耐えがたいグレアム。しかも、かの娘は「気が触れている」という噂まである。一方エヴリンは、突然の縁談に戸惑いながら、自分を守ってくれたクランのために結婚する決意をする。ある秘密を抱えたまま──。("Never Seduce A Scot" by Maya Banks, 2012)
あけましておめでとうございます。
今年も当ブログをよろしくお願いいたします。
去年の、いや、もうその前からの目標もほったらかしですけど(´・ω・`)……。でも、無理していたら続けられませんので──とにかく読んで見て感想を書き続ける、というシンプルな目標でがんばります。
13世紀、スコットランドのハイランド。国王はモンゴメリーとアームストロング両氏族(クラン)の対立を解消するため、モンゴメリーの族長グレアムとアームストロングの族長の娘エヴリンに結婚を命じる。敵対するクランとの縁談というだけでも耐えがたいグレアム。しかも、かの娘は「気が触れている」という噂まである。一方エヴリンは、突然の縁談に戸惑いながら、自分を守ってくれたクランのために結婚する決意をする。ある秘密を抱えたまま──。("Never Seduce A Scot" by Maya Banks, 2012)
あけましておめでとうございます。
今年も当ブログをよろしくお願いいたします。
去年の、いや、もうその前からの目標もほったらかしですけど(´・ω・`)……。でも、無理していたら続けられませんので──とにかく読んで見て感想を書き続ける、というシンプルな目標でがんばります。
今年の一冊目はマヤ・バンクスの普通の奴。
いや、アブノーマル?なのはまだ読んでないんですけどね。
非常にオーソドックスで読みやすい作品でした。
実はヒロインは耳が聞こえない人です。落馬事故で聴力をほとんど失ってしまっています。
その事故の原因は、その時に進んでいた縁談相手がひどい奴で、結婚したら虐待されるのがわかっているのに逃げられない、という状況から家を飛び出したこと。その後、快復まで時間がかかり、耳が聞こえないことを打ち明けられないまま、彼女の健康状態を理由に相手が婚約破棄してくれたのはよかったんだけど、「気が触れている」ふりをし続けなければならなくなってしまった。独学で読唇術を身につけたけど、見えなければ何を言っているのかわからないから、見た目はかなり気分にムラのある女の子になってしまった。
誰にも本当のことを言えないまま結婚して、ヒーローのクランになんとか溶け込もうとするんだけど、悪口を言われたり、いじめられたりする。なかなかここの描写がリアルというか、「あー、あるよね、こういうこと」って感じの生々しさがありました。女性コミュニティ特有っていうかね……。男は頼りにならないよね、こういう時(´ω`;)。
ヒロインは決して強い人ではないんだけど、根性がある。ヒーローを信頼し愛する──そして守ろうとすることで、強くあろうとより思うようになる。そのけなげさは、敵対するばかりだった周りの人の心を動かす。
このキャラがうまく立たないと最後の大団円に説得力がなくなるんだけど、このヒロイン、ロマンスなんだけど役割としては子役(´∀`;)みたいなので、その辺は大丈夫でした。
作者の謝辞が最後についているんだけど、これがなかなか泣ける文でね……。これはぜひ、読んで確かめてください。
(★★★★)
いや、アブノーマル?なのはまだ読んでないんですけどね。
非常にオーソドックスで読みやすい作品でした。
実はヒロインは耳が聞こえない人です。落馬事故で聴力をほとんど失ってしまっています。
その事故の原因は、その時に進んでいた縁談相手がひどい奴で、結婚したら虐待されるのがわかっているのに逃げられない、という状況から家を飛び出したこと。その後、快復まで時間がかかり、耳が聞こえないことを打ち明けられないまま、彼女の健康状態を理由に相手が婚約破棄してくれたのはよかったんだけど、「気が触れている」ふりをし続けなければならなくなってしまった。独学で読唇術を身につけたけど、見えなければ何を言っているのかわからないから、見た目はかなり気分にムラのある女の子になってしまった。
誰にも本当のことを言えないまま結婚して、ヒーローのクランになんとか溶け込もうとするんだけど、悪口を言われたり、いじめられたりする。なかなかここの描写がリアルというか、「あー、あるよね、こういうこと」って感じの生々しさがありました。女性コミュニティ特有っていうかね……。男は頼りにならないよね、こういう時(´ω`;)。
ヒロインは決して強い人ではないんだけど、根性がある。ヒーローを信頼し愛する──そして守ろうとすることで、強くあろうとより思うようになる。そのけなげさは、敵対するばかりだった周りの人の心を動かす。
このキャラがうまく立たないと最後の大団円に説得力がなくなるんだけど、このヒロイン、ロマンスなんだけど役割としては子役(´∀`;)みたいなので、その辺は大丈夫でした。
作者の謝辞が最後についているんだけど、これがなかなか泣ける文でね……。これはぜひ、読んで確かめてください。
(★★★★)
最終更新日 : -0001-11-30