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2014 · 03 · 01 (Sat) 21:02

◆『過去をなくした天使』リン・グレアム

◆『過去をなくした天使』リン・グレアム(ハーレクイン)
 シングルマザーのフェイスは、ある日空港で見知らぬ男に声をかけられる。「ミリー?」知らない名前で呼ばれ、詰め寄るその男に恐怖を感じ、フェイスは逃げ帰る。彼女は三年前に記憶喪失になって倒れていたところを発見されているのだが、彼は昔の私を知っている人?("The Sicilian's Mistress" by Lynne Graham, 1999)
・ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊『熱いクリスマス』

 再読です。
 改めて読んでも、ひどい話だ(´д`;)。
 時系列的に整理すると、まずヒロインがヒーロー弟に襲われているところにヒーロー(名前はジャンニ)が帰宅。弟の言い分を丸呑みして、妊娠しているヒロインを一方的に責める。
 ヒーロー弟に本当のことを言ってほしいと懇願しに行くが拒否されるヒロイン、徒歩で帰る途中ひき逃げに遭い、記憶喪失になる。
 持っていたブレスレット(露店で買ったもの)を手がかりに、彼女は家出していたフェイス・ジェニングズという女性だと判断され、ジェニングズ夫妻が引き取ることになる。だが彼らは、記憶の戻らない彼女を医者に見せず。
 一年後くらいに「あれ? もしかして別人(´Д`;)……?」と思い始める夫妻だが、そのまま打ち明けずに、会社の共同経営権目当てのマザコン男と結婚させようとする。
 そこにヒーローが現れ、いろいろ暴露してヒロインを卒倒させる。そして、息子の親権を取り上げられたくなければ結婚しろと脅す。
 利用されるだけされてますね……。
 ヒロインの悪いところは、家にほいほいヒーロー弟を上げてしまっていたこと。とはいえ、家自体はヒーローのものだからなあ。彼女は彼の愛人だったので(そのために大学を辞めてしまったのも、悪いことではないけどちとモヤる)。でも、落ち度はそれくらいだよね。ヒーローだって、そんなにいやなら弟に「家に来るな」と言えばよかったんだもん。あるいは、もっと自分が家にいるとか。それをしなかったのは、プライド──妙な意地を張ってただけなんだし。
 それらモロモロに対して、こんな会話があります。

「いつものように、あなたは楽な逃げ道を選んだのね」
(中略)
「きみはこの……ジャンニ・ダンジェロが……腰抜け野郎みたいに逃げだしたと責めているのか?」

 ヒロイン、否定せず。「そんなことないわよ」って言ってもらいたかったのかよ(´ω`;)。いや、そりゃ言えないだろう……。
 意地っ張りでヘタレなヒーローでしたね。これからはもっと素直になるように。
(★★★★)

最終更新日 : -0001-11-30

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