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2009 · 04 · 11 (Sat) 13:14

□『グラン・トリノ』

『グラン・トリノ』(4/10試写会 4/25公開)
 妻に先立たれた一人暮らしのウォルトは、元自動車工で朝鮮戦争の帰還兵。口が悪く、息子たちからも距離を置かれている。だが、隣家に引っ越してきたアジア人の少年タオが、ウォルトの愛車グラン・トリノを盗もうとしたことから、タオとその姉スーと心を通わせ始める。(監督・主演:クリント・イーストウッド 出演:ビー・ヴァン、アーニー・ハー他)

 今年に入って2本目のイーストウッド作品です。『チェンジリング』もよかったんですが、これはさらによかった。主人公のウォルトは、彼でないとできない役柄だと思う。頑固で偏屈で威圧感のある(ここポイント)武骨な老人。「今時の若い奴は」が口癖みたいなジジイですよ。でも、本当にそういう人では作れない映画だから、すごいじいさんだなあ>イーストウッド
 しかし、地味だ……。『チェンジリング』も派手ではなかったけど、これははっきりと地味だ(´∀`;)。スターは監督本人のみだし、特殊効果も何もないからエンドクレジットが短いこと! もう全然お金かかってない。かける必要もない話だけどね。しかも、見やすい上映時間(1時間57分)にもかかわらず、2時間半の『チェンジリング』より長く感じたよ。これは冗長ということではなく、中身がぎっしりと詰まっていて充実感がある、ということなんですが──。
「いい映画だから見て!」としか言えないところが一番もどかしいなあ。けっこう笑えるんですよ。でもね、それだけじゃないし……けどそれを全部説明するわけにもいかないし……感動するんだけど、どう感動するかも言えねえ……。
 ラストも、人や年代などによってずいぶん感想が違うんじゃないかと思います。私は、いわゆるカタルシスとは違っているけれど、清廉な気持ちを味わえてとても満足しました。
(★★★★☆)
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最終更新日 : -0001-11-30

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