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2014 · 05 · 27 (Tue) 20:20

▼『情熱は嵐のように』リサ・マリー・ライス

▼『情熱は嵐のように』リサ・マリー・ライス(二見文庫)
 元海兵隊員のマイクは“兄弟”たちとセキュリティ会社を営んでいるが、ある日そこへ思いがけない客がやってきた。“兄弟”の一人ハリーの生き別れた妹クロエだ。ひと目で惹かれたマイクだったが、ある事件を機にハリーから「クロエには近づくな」と釘をさされてしまう。("Nightfire" by Lisa Marie Rice, 2012)
・〈プロテクター〉シリーズ第3作

 今月の新刊で、シリーズの最終作。
 うーん、前の二つ『愛は弾丸のように』『運命は炎のように』は面白かったんだけど、これはなんだか今ひとつだった。
 構成がいかんのではないか、と思った。このストーリーだと、オープニングは二人が出会って半年後からの方がいいはず。でも、前作『運命は炎のように』のラストから続いているのでこうせざるを得なくて、そのせいで二人が巻き込まれるロシア売春組織のことが唐突に思えてしまうのだ。
 前半と後半が分離しているんだよね(´・ω・`)。
 そうじゃなければ、無軌道なセックスに溺れていたヒーローが、本気で惚れたヒロイン(しかも“兄弟”の実妹で身体も弱い)のために(もちろん兄貴に言われたのもあるけど)半年間禁欲する、という話はけっこう面白いと思う。どうせああいう始まり方をするなら、その半年間のことをメインにしてもよかったんじゃないかな? 鬼教官のごとくヒロインを鍛える(いや、ほんとに)ヒーローの葛藤とか。リサマリとしては、ほんとはこれだけを書きたかったのではないか。
 むりやりサスペンスを絡めたって感じは否めないなあ。しかも悪役がねちっこくて気持ち悪い。なんか雰囲気が合わないんだよね。
 あと、HOTシーンがやけに長く感じた。ヒーローヒロインだけのじゃないのもあったし。ちょっと斜め読みみたいになってしまったよ。今までのリサマリ作品では、そういうところも読ませる工夫があったと思ったんだけどねえ。
 今回はちょっと残念でした(´・ω・`)。訳者あとがきにあった次の新シリーズに期待。
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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