Top Page › 読書の感想 › エリザベス・ローウェル › ◆『孤独という名の仮面』エリザベス・ローウェル

2014 · 07 · 20 (Sun) 10:25

◆『孤独という名の仮面』エリザベス・ローウェル

◆『孤独という名の仮面』エリザベス・ローウェル(MIRA文庫)
 ステンドグラス作家エンジェルの元に、亡くなった婚約者の弟デリーが怪我をした、という連絡が入る。連絡をくれたのは、バンクーバー島にあるデリーの土地を買うため下見に来ていた実業家ホーク。エンジェルは、デリーの代わりに島を案内することになる。("A Woman Without Lies" Elizabeth Lowell, 1985, 1995)

 再読です。『時のない楽園』のスピンオフ、というか、こっちの方が先。
 結婚式直前に両親と婚約者を事故で亡くし、自分も重傷を負ったヒロイン。助けてくれたデリーも兄を亡くしたわけですから、二人は姉弟も同然の関係です。
 学費のために土地を売ろうとしているデリーのために、ヒロインはヒーローを案内して釣り船で何日も一緒に過ごすことになる。
 しかし、このヒーローがかなりひねくれている。悲しい子供時代と初恋の女に何もかも奪われた経験のせいで、「女はみんな俺をだまそうとしている」と思い込んでいる。
 そして、当然ヒロインもそういう女だと決めつけ、何をやっても真意からの行動とは思わず、「大した役者だな(゚Д゚)」とあざける。
 女を見る目がダメダメだった、という事実を受け入れられないと、こんなにギスギスした人になるんでしょうか?(´・ω・`) 何につけても弱味を見せないことに命賭けてる感じがあるよね。そんなに肩肘張ってたら、疲れちゃうでしょ、と言いたくなります。
 社会的にもマッチョ神話(特にアメリカ)があるから、天使のようなヒロインもまた、男性の疲れを癒やす理想の女性なのであろう。
 ただ、読んでると彼のそのひねた考え方に腹が立って、私が疲れる(´ω`;)。こっちの癒やしはどうなんですか……。
 後半、さすがに考えを改めて後悔するところはよかった。だからこその前半なんだろうけどねえ。
(★★★☆)

最終更新日 : 2014-07-20

Comments







非公開コメント