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◆『素足の妖精』シャーロット・ラム

◆『素足の妖精』シャーロット・ラム(ハーレクイン)
 画家の娘であるリンデンは17歳。父と二人の田舎暮らしに満足していた。そこに、高級車で事故を起こしたジョスが現れた。リンデンは家に彼を泊め、父も彼のことを気に入ったらしい。ジョスは彼女の倍以上の歳だが、二人は惹かれ合う。だが、愛を確かめ合った翌日、彼はリンデンの前から姿を消した──。("Temptation" by Charrotte Lamb, 1979)



 前半の牧歌的雰囲気からは、後半の都会を舞台にしたドロドロ劇など思いもよりませんでした。
 登場時のヒロインは、靴も履かずに家の周りの草原や牧場を歩き回るような野生児です。ただし、修道院で教育を受けているので上品だし、後半は知的でクールビューティーないつものシャーロット・ラムヒロインに変貌します。
 夜、川で全裸で泳いでいた彼女を辛抱たまらず襲ってしまった(無理やりではない)ヒーローですが、実は結婚していたのであった。
 ここ、けっこう驚いたよ。ヒロインは「だまされた!(´;ω;`)ウッ…」と嘆くんだけど、この状況ではそう思っても仕方ないよね? 17歳の子供だし、妊娠してたらどうすんだと──。ヒーロー、39歳ですよ! 大人の分別ってもんはないの!?
 ヒロインはひどく傷つきますが、父親の助けもあってなんとか立ち直り、19歳で大学進学のためロンドンへ行く。そこで偶然のいたずらによって二人は再会。ここがまたドロドロでねえ。昼ドラ(見てないけど)みたいでしたよ(´д`;)。
 ヒーロー、お酒に溺れていた。ここで彼が、かなりのヤンデレであるとわかる。実はヒロイン、ロンドンで彼の息子とつきあっていたのでした。実家に連れてきてそれがわかって、ひと悶着。息子は家出しちゃうし、ヒーローは息子に嫉妬するし「(妻が亡くなったので)結婚してくれ!」とわめくしで、もうヒロインとしては頭の痛い状況。
 そこでようやくヒーローの背景が見えてくる。若い時に親の決めた許嫁と結婚した彼は、妻と心が通い合わず、しかも数年前(ヒロインに合う前)から妻は事故で植物人間状態。それに疲れ果て、田舎にドライブへ行った時にヒロインと出会い、生まれて初めて恋に落ちてしまう。
 ヒーロー、初恋でしかも年齢的にも最後の恋ということで、後半はかなり暴走気味です。超鼻息荒い。面白い。
 その暴走を逆手にとって、彼を自分と同じように傷つけようとするヒロインの気持ちもわからないではないが、おばちゃんはお父さんの言うことに賛成だったな(´ω`;)。まあ、子供時代を捨てる儀式のようなもんかもねえ。
 大好きな『レイチェルに拍手!』を思い出したよ。こっちの方は、ドロドロしていません。ヒロインが大人だからかな。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★★

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Re: タイトルなし

 こんにちは。こちらこそコメントありがとうございます!
『素足の妖精』、楽しみましたー。病んでいるシャーロット・ラムのヒーローは面白いですねー。
『運命の回転ドア』は探しているのですが、なかなか見つかりません(´・ω・`)。ネットで買えば割と楽に手に入るのでしょうが、古本屋さん巡りも趣味なので、ゆっくりお待ちいただければ、と思います。最近はけっこう再販もしてくれますしね……。
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    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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