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2014 · 09 · 14 (Sun) 09:11

●『灼熱の風に抱かれて』ロレッタ・チェイス

●『灼熱の風に抱かれて』ロレッタ・チェイス(二見文庫)
 1821年、カイロ。兄マイルズの名を借りて古代文字ヒエログリフ解読研究の成果を世に発表してきた未亡人のダフネだったが、そのマイルズが誘拐されてしまう。英国領事館に掛け合うと、ハーゲイト伯爵の四男で厄介者扱いされているルパートを押しつけられる。ダフネは彼とともに兄捜索の旅に出るが──。("Mr. Impossible" by Loretta Chase, 2005)

 ヒロインは天才なのですが、その才能に嫉妬した亡夫に「女に学問など!(゚Д゚)」とだいぶモラハラされ、女としての自信は皆無な状態です。
 兄はそんな妹のために名前を貸し、夫に隠れて研究させてあげていた。しかし、その隠れ蓑が仇となり、ある人物が彼にパピルスを読ませるため誘拐してしまう。
 自分のために骨を折り、そして自分の代わりに誘拐されてしまった兄を探すため、頼りになるのかどうかわからん図体ばっか大きいアホ男(ヒーロー)を連れてエジプトを旅するヒロイン。
 自分よりも頭のいい男に会ったことのないヒロインですが、彼が「アホ」というのは彼自身がそう仕向けているだけで、実は頭の回る男です。天才的な彼女の頭脳も認め崇拝し、会話を楽しむ。
 自分の研究には絶対の自信を持つ彼女ですが、女としてはあきらめているところが大きいので、愛される対象だとはどうも信じられない。「どうせひきこもりのヒエログリフおたくだし(´・ω・`)」みたいに。「妻」としての存在ならば、お金もあるし健康なので、望まれることもあるだろう。未亡人という立場とエロいらしい身体も男の目を引くみたい──だから、ヒーローは自分のことを一時的な相手としか見てないんだろうなー(´;ω;`)、と思ってる。
 一方、彼は激ニブで。途中で、寝ているすきに別の場所に移動したヒロインに対して、

「なんで俺の心配をしない!? 心配しろ!ヽ(`Д´)ノ」

 と叫んだりするのに、自分の気持ちに気づくのはラスト寸前。ここら辺はほんとうにアホだった(´ω`;)。あんなにメロメロなのに。
 ところで、当時のエジプトって、どの程度このとおりだったんでしょうか。話を欧米人とはかなり違うエジプト人の習慣とかメンタルに頼って作っている感じが、少し気になりました。墓荒しって怖くないのかしら──って、研究のためなら、あるいはお金のためならどこにでも行く人はいるものだよね(´・ω・`)……。
 そのような気になる箇所もありながらも、面白かったです。冒険活劇風味を堪能しました。
(★★★★)

最終更新日 : 2014-09-14

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