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2014 · 12 · 09 (Tue) 10:04

◆『星降るカンパニア』ヴァイオレット・ウィンズピア

◆『星降るカンパニア』ヴァイオレット・ウィンズピア(ハーレクイン)
 ジュリアは、妹の結婚パーティに現れた男に驚愕した。彼の名はローム・デマリオ。数週間前、カジノで負けた妹のため、ジュリアは彼に身を投げ出したのだ。元はジュリアの家で働いていた掃除婦の息子だったロームは、幼い頃の復讐のために私を穢した。そして自分の子供のためだけに、私と結婚しようとしている──。("Desire Has No Marcy" by Violet Winspear, 1979)

 後半は涙涙、でした。
 でも、「切ない」というよりなんだか悲しかった……。
 二人の間でくり返し出てくる話として、すべての発端となった「ストロベリーアイスクリーム事件」(こんなふうには言われていない)がある。
 妹の誕生日パーティを、うらやましそうに見ていたヒーローに対して、いちごアイスを持っていったヒロイン。幼いながらもプライドはあったと思われるヒーロー、そのアイスをヒロインの新しい靴の上に落とす。ヒロイン、号泣。子供を甘やかすばかりのヒロインのバカ祖母、ヒーローの母をクビにしてしまう。
 そのせいでヒーロー母は苦労し、彼をカジノ経営者に昇り詰めるまでにする。たまたま来ていたヒロイン妹の負けが込むようにして、ヒロインをおびき寄せる。
 なかなかの黒い奴だし、素直じゃないしで、最後の最後にならないと本心を明かしません。
 こんな調子で生活していたら、心が荒むし、精神も壊れそうだ(´・ω・`)──というのが、「切ない」というより「悲しい」と思った第一の理由。そして、二人ともプライドが高く、それ故お互いに傷つけあう会話しかしていないように思えたから、ラストがハッピーエンドでも「うまくいくんかいな」という不安があった。
 結局、子供の頃から愛し合っていた、という話に落ち着いて、まあまあ不安は払拭されたのですが、ヒーローのひねくれ具合とヒロインのツンデレ具合のリバウンド(いい意味でも悪い意味でも)がまた別の不安を生むような……。
 まあ、単なる「バカップル」にしかならないようにも思うのですが、モヤモヤがちょっと残ったのが惜しかったかな……。最近になく泣けたんだけどね……。
(★★★☆)

最終更新日 : 2014-12-09

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