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2014 · 12 · 18 (Thu) 08:11

◆『愛、ふたたび』アン・メイザー

◆『愛、ふたたび』アン・メイザー(ハーレクイン)
 友人のパーティーに出席したアビーは、一年半前から別居中の夫ラシードと出くわす。中東の産油国王子であったラシードと、秘書をしていたアビーはパリで出会い、結婚したが、幸せは長く続かなかった。夫には愛人がいたのだ。アビーはイギリスへ帰国し、また秘書として働き出していたが──。("Sandstorm" by Anne Mather, 1986)

 元サヤもので、非常に定番なストーリー運びでした。
 その点では読みやすくてよかったんですが、うーむ、またまた私の苦手な「シーク」&「ロイヤル」もの……。そして、大きく二つの疑問があった。
 一つは、ヒロインが「帰ってきてほしい」とものすごく懇願するヒーローに対して、愛人(子供までいる!)の話を出さないということ。出さない理由というか、次第に彼女としても彼にしても、「その話はしたくない」みたいに思っているとか、ヒロインが帰国する前にさんざそれで言い争いをした、という説明が一応あったんだけど、それはもっと前の方で出してほしかったかな。だって、なんかヒロインの思い込みだけみたいに見えるし、わざと話に出さないみたいにも見えるんだもん。
 それから、愛人のことね。実はヒーローには愛人はおらず、ろくでなしの弟のことをかばっていた、というのが真相なんだけど、これ、隠しておく必要ってあるの? 妻にも言えないこと? 妻との信頼より、一族のスキャンダルを隠す方が大切ってことだよね?
 これについては「ロイヤルものだから」というのが一応の説明なわけです。庶民には理解できないけど、「国を預かる者として言えないこともある、たとえ妻でも」という……。いや、理解させてよ、それを。庶民に(´д`;)。妻も庶民だったんだからさ。
 言う言わないというより、「言わないことが王子の努め」と思い込んでいたみたいではあるんだけど、それも推測の域を出ません。しかも、真相をぶちまけたのは、本人ではなくヒーロー祖母。ばーちゃんに苦労かけるな(゚Д゚)ゴルァ!!
 かなり頭で補完しないと、元サヤに納得がいかない、というお話であったように思います。ヒーローがちょっとヤンデレっぽくて、いい感じなところもあったんだけどね……。
(★★☆)

最終更新日 : 2014-12-18

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