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2014 · 12 · 27 (Sat) 13:51

●『美しき女戦士』スーザン・スペンサー・ポール

●『美しき女戦士』スーザン・スペンサー・ポール(ハーレクイン文庫)
 14歳の頃から父のかわりに領主としてロマを治めてきたキャサリン。イングランド宮廷はそんな彼女に、元の領主の息子サー・セネットと結婚しろと言う。冗談じゃないわ、ロマは私のものよ! しかもセネットは反逆者の息子ではないか! 怒ったキャサリンは、行方不明の婚約者の替え玉を立て、窮地を切り抜けようとするが──。("The Captive Bride" by Susan Spencer Paul, 1999)

『花嫁泥棒』の関連作ですが、シリーズものなの? ちょっとよくわからないのですが。
 それはそうと、これを読み始めた時、未読なのか既読なのかわからず──しばらく、というか、最後の方を読んでやっと既読だとわかったのですが、どうも印象が薄い。
 それは多分、またまた「ヒロインが嘘をついている」という私の苦手な設定だったからだと思われます。もう最近、手に取る本がこういう設定、あるいは「シーク」や「ロイヤル」という苦手なものばかりで、いささかガッカリ感がピークに……。だから、より投げやりな読み方になってたのかもしれない(´・ω・`)。
 この作品の場合、決して無理な嘘ではないんだけどね。愛着がある土地のため、そしてどんな奴かわからない夫候補のヒーローを遠ざけるための策略の範囲です。でも、彼は割とどころかかなりいい奴だった。結局結婚してしまうんだけど、替え玉がお城にやってきちゃうわけです。その寸前に打ち明ける機会があったのに、言う勇気がなくてわざと話をそらして──という、ある意味定番のお話。なんで打ち明けないんだ(゚Д゚)ゴルァ!!
 そう、定番なのよね、こういうお話は。だから、当たる確率が大きい。
 ただ今回、こんなセリフがあって、はっとしました。

「あなたはわたしを戦士と呼んでくれたけど、わたしは臆病者なの。情けないほどの臆病者なのよ」

 これはもちろん、「嘘をついた」と正直に言えなかった自分に対して「臆病者」と言っているわけです。つまり、このヒーローから「戦士」と呼ばれるくらい勝気で強気な彼女は、実のところ強いのではなく「弱いヒロイン」なのです。自分の弱さを認めたヒロインが、愛とともに真の強さも手に入れる、というのがテーマなわけで。
 まあ、そう考えると、定番なのも仕方ないなあ、と思えます。「強いヒロイン」がいれば「弱いヒロイン」がいるのも当然ですから。私は「強いヒロイン」が好きっていうか、もはや偏愛に近いので、ムカムカするのは当然(´ω`;)。
 素直さ、ということについてもいろいろ考えてしまったよ。素直なことも強さなのか、とか、大人であればあるほど素直だったりもするけど、子供の素直さとは違うのか、とか。
 ストレスに弱い私としては、「嘘をつかない」とか「素直でいる(自分に正直)」というのはけっこう大切なポイントなんだけど、嘘をついたり素直じゃなくてドツボにはまる人の大切なポイントってなんなんだろうなあ……。先を見越せないだけなんだろうか……。
 そんなことばかり考えてしまったので、お話は評価はよくわからず……こんな感じにしときます……orz
(★★★)

最終更新日 : 2014-12-27

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