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2014 · 12 · 30 (Tue) 07:46

◆『約束の一年間』アネット・ブロードリック

◆『約束の一年間』アネット・ブロードリック(ハーレクイン)
 妹たちの世話と両親の残した牧場の維持に毎日必死のミーガンは、いよいよ追い詰められていた。期限までに銀行へ入金しないと牧場を手放すしかない……。そんな時に「友だちを助けたいのは当たり前だろう? これはビジネスだ」と投資の替わりに結婚を申し込んできたのは、ロデオで全国を回っている幼なじみのトラヴィス。ミーガンは昔から彼にいじめられてきた。("Megan's Marriage" by Annette Broadrick, 1996)

 いじめっ子ヒーローの初恋物語です。
 ヒロインの気を引きたくて子供っぽい(まあ、子供だったんですけど)いじめをくり返し、ついには彼女に避けられるようになったヒーロー。わかりやすくて周囲はみんなわかってたけど、彼女にだけは誤解されるという──まあ、よくあるパターンです。後悔してもすでに遅く、彼女が両親を失って一番つらい時もゴニョゴニョと悩むだけで何もできないまま。さらに、彼女への未練たらたらだから女とのつきあいも適当だったり、ロデオに夢中でほとんど田舎に帰らないでいたら、「ろくでなしの女たらし」というキャラが定着し、それがヒロインにまで伝わっていたことも知らず。
 なかなかのマヌケです(´∀`;)。ヒロインにプロポーズしても、

「荒馬から何度も落ちて頭を打ちすぎたせいで脳細胞が砕けてしまったのかしら?(゚Д゚)」

 と思われる始末。「愛している」と言っても信じてもらえない。
 でも、結婚まで行き着いたことには、この上なく喜ぶ。それがたとえ一年間の契約結婚だとしても、「なんとか今までの汚名をそそいで、本当の夫婦になるんだ!」とはりきる。
 根はいい奴だし、ヒロインも昔好きだったりしたので(だから余計傷ついた)、割とすぐにいい雰囲気になるのですが、彼のひとりよがりな気遣い(?)からトラブルに。そこに女が絡んだら、信頼を損なうよなー。
 それも割と簡単に解決したのが、ちょっと惜しかった……。ラストにもう一つ盛り上がりが欲しいところ。
 ただ、ここまでかわいげのあるマヌケヒーローというのはあんまりいないなあ、と思ったりしました。アホでガキで、しかも不器用で無神経なんだけどね……憎めない奴なのよね。もう少し、いろいろ考えて行動してほしいけどね(´∀`;)。
(★★★★)

最終更新日 : 2014-12-30

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