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2009 · 04 · 28 (Tue) 21:11

◆『遠い記憶』シャーロット・ラム

◆『遠い記憶』シャーロット・ラム(ハーレクイン)
 女優のクレアは若い頃、パーティーで知り合った見知らぬ男性からひどく傷つけられた。それ以降、男性に心を開くことはない。親友である脚本家のマーシーだけは別だが、彼にも自分の過去の秘密を話すつもりはなかった。("Stranger In The Night" by Charlotte Lamb,1983)

 ひどいヒロインだ!
 いや、ほんとに。正確には「ひどい鈍感なヒロイン」かな?
 傲慢ヒーローの作品というのは数限りなくありますが、これはそれの男女を逆転させたようなお話。ヒーローが我慢強い。自分に気がないってヒロインの態度にありありと出ているのに、あきらめずにずっとそばにいる。やっぱ離れようと思って別の人とつきあっても、続かなくてヒロインの元に戻ってしまう。7年間、ただの友人のままですよ。ひどい言葉は言われなくても、鈍感故に傷つけられるかなりのドアマットかも。こんな根気のあるヒーロー──というか、当て馬フラグ立ちまくりなのにヒーローなんて、すごく珍しい(´∀`;)。しかもシャーロット・ラムなのに!
 ヒロインは過去に男からレイプされて、心を閉ざしている。その犯人とまた出くわしてしまい、そこからヒーローとの関係が変わっていく、というものなんですが、これ以降の心情の変化はちょっとご都合主義だったかなあ。まあ、気の毒なヒロインであるから仕方ないとも言えるし、シチュエーションとしては萌えるものではあるんだけど──切なさが足りない?
 ていうか、海外ロマ本で「鈍感」と言えば、ヒーローに対しての場合もそうだけど、ほとんど「バカ」と変わらない呼称ですからね(´д`;)。そちらさんが中心になっていたら、ヒーローの切なさは伝わらないわな。古い作品だから、ヒーロー視点ないし。うーん、もったいない!
(★★☆)

最終更新日 : -0001-11-30

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