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2015 · 02 · 25 (Wed) 09:57

◆『あなただけを愛してた』ペニー・ジョーダン

◆『あなただけを愛してた』ペニー・ジョーダン(ハーレクイン)
 17歳の時、タラは年下の友人スーザンの継父ジェームズに出会った。スーザンの母は、年下の夫と過ごすことはめったになく、娘も顧みない。スーザンを通じてジェームズと仲良くなったタラは、ついに一線を超えてしまう。だがその後、スーザンの母から告げられた言葉に、タラは絶望する。そして、七年──タラはロンドンで働きながら双子の子供を育てていた。("Phantom Marriage" by Penny Jordan, 1983)

 再読です。
 ハーレクインで「ガチの不倫」というのをメインにするのは少ないと思う。ヒストリカルはまた別ですけど、コンテンポラリーで憶えているのは、これくらいかなあ。
 それでも、"Phantom Marriage"(原題)とエクスキューズはつけてるわけです。ヒーローの結婚は、スーザン母の脅迫によるもので、実際の夫婦生活はなかったという──。
 でもなあ、内縁とかじゃなくてちゃんと結婚してるんだし、そもそもの脅迫も彼自身の人をバカにしたような態度が原因なわけです。その程度で結婚を強要するようなサイコな妻に愛するヒロインのことを知られたらどうなるかって考えなかったの(゚Д゚)? と当時のヒーローに訊きたいね。書類上であっても妻なんだから、その権利を思いっきり行使されたらどうするつもりだったの? そういうの関係なく、ひどいこと言われて追い詰められてヒロインが自殺とかもありそうじゃん。
 そのヒロインは未成年だしさあ。最悪自分が性犯罪者として逮捕される場合もあったかもしれないでしょ(当時の法律はよくわかりませんけど)。親がちゃんとしてたら探しだしたんだろうけど、とにかく七年間、何が起こったかヒーロー自身は確かめなかったわけです。
 そう考えると、ヒーローは(くしくもスーザン母が言ったとおりの(^^;))単なる「ヤリ逃げ野郎」としか思えなくなる。言い分はいろいろあるだろうけど、ヒロインに責任を押しつけるのはどうかと思うね。それに当時は26歳。キスだけにしとけよ! せめて避妊しろよ! ゴムなかったら我慢しろよ(゚Д゚)ゴルァ!!
 さらにいえば、七年後に再会したあとの態度もひどい。大学進学もあきらめて、一人で双子(もちろんヒーローの子)を養っているヒロインをバカにする神経がわからない。昔と全然変わってないってことじゃないか! 何この成長のなさ(-"-;)。
 自分の衝動を抑えられないヒーローを許せるヒロインも、かなり無鉄砲というか、お花畑状態というか──まあ、若い頃はしょうがないか。
 読んでいる時はけっこう楽しめたんだけど、感想書いていたらヒーローのクズさが際立ってきて評価に迷う。もう30年以上前の作品だし、日本人とは感覚も違うんだろうけどさー(´・ω・`)。
(★★☆)

最終更新日 : 2015-07-30

Comments







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不倫

こんにちは。確かに本当に不倫なのは、珍しいですね。私も先日ハーレクインの不倫モノ読んで「珍しい」って、感想のエマ・ダーシーの作品が有りました。やはりビックリ!奥さんが植物人間状態の時に関係持って、数年後に再会ってなお話しでした。「この作品」って、言いたいのに作品名が全然出てきません。(>_<)
鬼畜ヒーローがわんさか居るハーレー、しかし「不倫」になると、殊更、許せへん度がアップグレードしちゃいますね~
2015-02-25-20:31

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思い出しました

>かなさま
コメントありがとうございます!
それで思い出しました。私も奥さんが植物人間でって話、読んでます。エマ・ダーシーじゃなくて、シャーロット・ラムでしたけど。
この『あなただけを愛してた』が珍しいのは、奥さんがちゃんと存在していて、ヒロインも相手が既婚者だとわかっているところですね。わかっているのに、迫っちゃうので、昼メロっぽかったです(´ω`;)。
2015-02-25-21:46

三原 白 http://miharashiro.blog5.fc2.com/URL [ 返信 * 編集 ]