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2015 · 04 · 30 (Thu) 09:37

◆『ペーパー・ローズ』ダイアナ・パーマー

◆『ペーパー・ローズ』ダイアナ・パーマー(ハーレクイン文庫)
 母を亡くした17歳のセシリーを、継父の虐待から救ってくれたのは、近所に住むテートだった。以来8年間、セシリーは彼を愛し続けていたが、テートはあくまでも保護者としての態度を崩さない。ネイティブアメリカン──ラコタ族の純血を守るために、同族との結婚しか望んでいないからだ。だがセシリーは、彼の出生の秘密を思いがけなく知ることになる。("Paper Rose" by Diana Palmer, 1999)

『あの日、パリの街で』のスピンオフですが、テートはこれのヒーローの会社の保安部長で、元諜報員(なのかな?)。
 テートというヒーローは、めんどくさい男です。ダイアナ・パーマーのヒーローは基本的にみんなめんどくさいよね。もうヒロインにしか面倒が見られないって感じで。
 この人の場合、めんどくさくなる理由もあるんだけどね。子供の頃は父から虐待を受けていたし、ネイティブアメリカン故の差別なんかも体験している。ただ、父だと思っていたラコタ族の男は本当の父ではなく、敵対する上院議員、ということは、最後に知らされる。
 ん? 出生の秘密自体は、めんどくさくなる理由ではなかったな?(´ω`;) これに関しては、彼に非はないよね。悪いのは両親。どっちもどっちだけど、特に父親だよなー。
 ていうか、結局はヒロインに対する気持ちに素直になれないからめんどくさくなった、ってだけじゃないか。え、かなりの部分で自業自得ってぽい……。
「純血を守りたい」って発言も、なんかごまかしだったらしいっすよ。セシリーは「純血じゃないって知ったら、ショック受けるよね(´・ω・`)」とすごく気をつかっていたというのに!
「嘘」にひどくこだわりのあるヒーローで、嘘をついた両親やヒロインを責めたりするんだけど、

「お前こそずっと自分に嘘をついていたわけだよな(゚Д゚)?」

 と私は言いたい。
 それに、麻薬常習者を見抜けない元諜報員ってのもどうなのよ、とか。
 読んでるとけっこう泣けるんだけどな……。こうやって感想を書いていると、「あれ?」と気づいてしまう(´д`;)。まあ、それもまたいつものダイアナクオリティか。

 あと全然関係ないんですけど、命を狙われているセシリーが自分が殺された時の新聞見出しを考えるシーンがちょっとおかしかった。

「愛の奴隷となった元ティーンエージャー、賭博シンジケートにより殺害」

 ──誰でも「元ティーンエージャー」だろ、とツッコんでみたり(もちろん10代の頃のことを新聞に書かれたりしたって前提があるんだけど、それでもねえ)。◯◯メンバーみたいな困った肩書に通ずるものがあるような。
(★★★☆)

最終更新日 : 2015-04-30

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