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◆『かわいい魔女』キム・ローレンス

◆『かわいい魔女』キム・ローレンス(ハーレクイン)
 姉のフラットで寝ていた医師のホリーは、姉の友人ニールの突然の訪問に起こされる。今夜だけ婚約者のふりをしてもらうために頼みに来たというが、あいにく姉は出張中。成り行きで引き受けることになったホリーだが、実は十代の頃から彼はあこがれの存在だった。("The Engagement Deal" by Kim Lawrence, 2000)



 この記事でリクエストいただきました(まささま、ありがとうございました!)
 一晩だけの婚約者のふり、と思っていたらそういうわけにもいかず、ヒーローのニール実家にまで滞在することになり、なんだかんだで本物になる、という定番ストーリーなのですが──どうもひっかかる。
 まず冒頭からですよ。冒頭の「婚約者を見せなくてはいけない相手」これが、前妻タラというところ。
 よりを戻したい、ということらしいけど、その理由というのが、

「あなたが幸せにならないうちは、私も幸せになれない」

 ってことらしい。でも、彼氏がいるんだよ、この人。なのに、「独り者は生きがいがなくて孤独だ」から、元夫と結婚しようと思っている──らしい。
 ここ読んで私、

「(゚Д゚)ハァ?」

 と思った。何これ、よくわからない。何が言いたいの? 子供が生まれたばかりだったのに引き取らなかった、というのはこの際置いておいて、結局今の彼氏が原因で別れたというのに、何そのあさってな決めつけというか、独り者に対する偏見は? 一見自分の幸せを犠牲にしようとしているかのようだが、元旦那の気持ち無視だろ?
 しかもそんな元妻に対してニールは、

「天使のような女性」

 とか言う! あたしだったら、

「え、ここは地球じゃなくて、別の星?(゚д゚)」

 と思うくらい。いくら十代の頃から好きだったって言っても、一気に冷めそうな展開。私なら、

「お似合いだから、再婚すりゃいいじゃん」

 って言って、お話終了ですよ(´ω`;)。
 とにかくニールにしてもタラにしても、ホリー姉のロウィーナにしても、なんかこういう独自の理論を持っていて、人に押しつけるというか、まったく悪気なくまくしたてる。そういえば、ニールの父親も超絶KYだったな……。
 いや、本当に悪い人はいないんですよ。けど、だからって全部受け入れる必要なんかないでしょ? 合う合わないっていうのがあるわけで。
 なのにホリーはニールが好きなもんだから、
「理解できないなんてひどい」
 みたいな態度をとられるとほだされてしまうわけです。ちょっと劣等感のある人なんだよね。コンプレックスを刺激されると、拒否できなくなるという特徴もヤバイ。そうやってどんどん「理解ある女性」になっていく。
 でもそれって、洗脳じゃないの!?(´Д`;)
 まあ、恋なんて洗脳みたいなもんかもしれないけど(´・ω・`)、読者もそんな気分にさせてくれてこそロマンスのはず。ごめんなさい、私は最後まで違和感を拭えませんでした。こういう人たちと親戚づきあいはしんどい。
 心が狭いと宣言したとおりの感想だよ……orz
(★★☆)
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genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆

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コメントありがとうございます

>Mさま
 コメントありがとうございます!
 納得していただいて、ホッといたしました。あんまりにもひどい評価なのでどうしようかと思ったりもしたのですが、「正直に書かなきゃ、ブログやってる意味ない(`・ω・´)!」と思いながら書きました……。
 ホリーの劣等感は真面目な女の子っぽいリアルなものなんですが、とにかくヒーローも含めて周りの人が個性的すぎましたよね。特にロウィーナは(´ω`;)。ロマンスでああいうヒロインは、ちょっとめんどくさすぎると思いました。これからもホリーが苦労しそうだな……。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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