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□『犬神家の一族』

『犬神家の一族』1976(Blu-ray)
 昭和22年、信州・那須市。東京から来た探偵・金田一耕助は、現地に着くなり野々宮珠世の危機を救う。彼は、製薬会社を経営する犬神家の当主・犬神佐兵衛の遺言状の開示によって起こるであろう骨肉の争いのため、犬神家の顧問弁護士事務所から呼ばれていた。妻を持たなかった佐兵衛は別々の愛人に産ませた三人の娘がおり、それぞれに息子があった。だが、莫大な遺産は、佐兵衛の恩人の孫・珠世に譲られると記され、孫息子たちは彼女と結婚しない限り相続できない。(監督:市川崑 出演:石坂浩二、島田陽子、高峰三枝子、あおい輝彦、小沢栄太郎、加藤武、坂口良子、大滝秀治、三国連太郎、他)



 テレビでこの映画のテーマ曲『愛のバラード』(大野雄二作曲)を聞いて、急に見たくなり、Blu-rayを買ったんだけど、DVD持ってた!(゚Д゚)
 けど、ビスタサイズなので最近のテレビだと余白ができちゃう。DVDだとそれがグレーですごく見づらかった。っていうか、Blu-ray届いてから確認した(見てなかったのかよ(´ω`;))。それだけでもBlu-rayを買った意味があったよ! 画質はイマイチだったけどね。
 それはさておき。
 私にとって、とてもなつかしい映画です。1976年の11月公開だということだけど、おそらくうちの田舎に来たのは翌年であろうと。ちゃんと映画館で見た記憶ある。同級生たちもたくさん見ていて、プールで逆立ちするとか、何か頭にかぶってめくりながら「スケキヨだ〜(゚д゚)!」とかすれ声で言う、というのが流行った流行った。ただ、今回見てわかったけど、そんなセリフはなかったです(´∀`;)。
 原作もちゃんと読んだ。というか、それを読んで横溝正史にハマったわけです。当時出ていた横溝本はほとんど読んだはず。映画は実は、これと『獄門島』と『悪魔の手毬唄』くらいしか見てないんだけどね。
 あまりにも有名なので、くわしいあらすじは省略。見ても読んでもいない家族でも、誰が犯人か知ってたよ。しかし、何も知らなかった当時の私が真犯人に驚いたかというと、実は「面白かった」以外の感想は憶えていないのであった……。
 今回も面白かったですが、いやあ、佐兵衛が超DQNで、超ドロドロしていた(´д`;)。しかし、これくらいの人でないと、ああいう時代はお金持ちになれなかったのかもしれない(´・ω・`)。そういう容赦の無い金持ち故の澱みや長年の恨みつらみがぐっちゃぐちゃにたまりにたまって、爆発したお話です。まともな人が、結局珠世と佐清しかいなかった、という……。まあ、環境故にダメになった人もいると思うのですが。静馬とかね。
 金田一耕助は「全員死なないと真相がわからない」みたいなこと言われてますけど、物語としてはそれもありなんじゃないか、と私個人では考える。横溝正史の小説が好きだったのは、一種の清涼感がラストにあったからだと思っているの。膿は全部出すに限るよ。痛くても汚くても、その方がリセットできるという潔さが、この映画にもちゃんとあったと感じます。
(★★★★)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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