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◆『恋のスパイは東京で』アン・ピータース

◆『恋のスパイは東京で』アン・ピータース(ハーレクイン)
 会計士のローラは、海外支社への転勤を望んでいた。いろいろな国を旅してみたい。たくさん挑戦もしてみたい。辞令が降りた国は、日本だった。華麗なゲイシャに勇壮なサムライ、美しいフジヤマ! だが、行きの飛行機で会社の重役ジョナサンと鉢合わせをし、ローラは気持ちが沈む。てっきり彼から離れられたと思ったのに……。("His Only Deception" by Anne Peters, 1994)



 ポケミス祭りと言っていたくせに、日本を舞台にしたロマンスを一冊読み忘れていたので──。
 とはいえ、読み進めていくと、「別にこれ、日本が舞台じゃなくてもよくね(´・ω・`)?」というお話でした。
 ヒロインのローラは、真面目な会計士なんだけど、会社の不正に関わっているんじゃないかという疑いをかけられている。それを極秘に調査しているのが、ヒーローのジョナサン。だけど、彼女に会ってからは疑いを晴らそうと尽力を尽くしますが、証拠はすべて彼女が犯人と示すものばかり。
 疑われているとは知らず、無邪気に日本行きを喜ぶローラ。実はジョナサンの所属が日本支社で、そのそばに置いておくと調査するにしても守るにしても何かと便利、ということで選ばれただけなのですけど。
 なので、あまりトンデモな描写はなく──日本支社の重役もアメリカ人ばかりだったし。
 おそらく、パリでもローマでも、ドバイでも北京でも、話は成立する。まあでも、ロマンスはたいていそうだよね。あまり知られていない街が舞台だと、そこに住んでる人はツッコみたくなるってだけで。
 ローラをだましてつきあっていたようなものなので、バレれば当然彼女は傷つき、去っていきます。そこのくだり──ローラが不正に気づき、それを会社に訴えたり、犯人に反撃されたり、失意のうちに会社を辞め、ジョナサンが迎えに行くラストまでは、なんだか盛大にモヤモヤした。ヒーローヒロイン両方ともに。
 ジョナサンはローラが真実を知った時の予測が自分本位すぎる。こっちの手の内を明かして信じさせてからの──みたいなズルい立ち回りができない人なのかもしれないけど、肝心なこと言わないで甘いことばっか言ってたら、信頼はダダ減りでしょう。ローラはローラで、自分から犯人に罠を仕掛けたくせに、非常に詰めが甘い。多分、人がよすぎるせいなんだとは思うけど、なんか後味の悪い終わり方だ。犯人がどうなったのかよくわからないしさあ。
 ラストも、ちょっと話しただけでローラが丸め込まれて終わり、みたいに思えてねえ(´・ω・`)。
 モヤモヤが解消されないままの話はやっばり苦手なのよね(´-ω-`)……。
(★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆ 資料用

こんにちは!出だしを読んだ時は、「いよいよ、日本人ヒーロー誕生?」と期待しちゃいました。f(^_^)  でも、舞台だけのご利用なのですね~(泣) ビジネスの舞台として使う日本は、なんだか地味っぽい印象なのですが… この間みたいに着物やヤクザの出番もなさそうですしね~(^-^;

ロマンス的東京

>かなさま
コメントありがとうございます!
ロマンス的には砂漠の国と同様のエキゾチック要素って扱いでした(´・ω・`)>東京
こうして見ると、がっつり出してくれた『青の鼓動』はすごいな、と思いましたよー。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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