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◆『愛はばらの香り』マーガレット・ローム

◆『愛はばらの香り』マーガレット・ローム(ハーレクイン)
 母亡きあと、牧師の父の手伝いをしているアンジェリーナは、妹プリシラから聞かされた話に仰天した。旅先で知り合ったギリシア人と婚約したが、他に好きな人ができたので解消したい、だが婚約者から脅されていると言うのだ。アンジェリーナは妹のために彼が住むギリシアの島を訪れる。だが、彼は意外な姿で現れた。("Second-Best Bride" by Margaret Rome, 1983)



 面白かったのですが、これもまた微妙にモヤる話で(-ω-;)……。
 あらすじにも書きましたが、とにかく妹が超クズなんですよ。実はヒーローのターザン(すごい名前)、婚約してから事故で失明している。それを知ったとたん、

「やっぱ無理(゚Д゚)」

 と手紙をよこしてバックレてしまった。
 ターザンは、

「失明してお気の毒に。私が手取り足取り面倒見てさしあげますわ」

 という手紙をわんさか受け取った中でのその正直にもほどがある手紙(読んでくれた看護師があまりのひどさに泣き崩れたという(´ω`;))に対し、「訴える」みたいなこと言ったらしい(プリシラの話は超適当なので、よくわからないけど)。
 まあでも、普通婚約(ちゃんと指輪ももらっていた)を一方的に破棄したら、訴えられても仕方ないと思うんですけどね。「金持ちけんかせず」とも言いますから、対応を間違えなければ訴えられることはなかったかもしれない。しかしプリシラはクズなので、そんな配慮すんのめんどくさい、でも訴えられるのはいや、慰謝料を払うのもいや、目の見えない人と結婚するのはもっといや、ということで──アンジェリーナ(アンジー)に、

「島へ行って、彼を説得して」

 と丸投げするわけです。もちろん、細かいことは何も言わないで。責められるのはわかっているから、ターザンの目のことは絶対に言いませんよ。
 そして、そのとおりに旅立ってしまうアンジー。断れよ(゚Д゚)!
 プリシラは、終始こんなふうに話をひっかき回すんですが、こういう話によく出てくる境界性人格障害的な人なわけです。アンジーも甘やかすんですが、二歳違いだし、性格的なことだとすれば、実際はやはり両親の問題なのかもしれない。父親も超甘いのです。
 アンジーはプリシラを盲目的に信じていて、島に乗り込み、ターザンを責めるんですが、その段階でも妹の方が悪いのに、謙虚さゼロなんだよね(´-ω-`)。そして、事情がわかってショックを受ける。そりゃ受けるよね。妹がドクズだと知ったんだから。
 しかしこの期に及んでも、「妹はそんな子じゃありません!」とかばう。なのに、

「じゃあ、しばらくここにいて、妹の代わりに僕の面倒見てくれよ」

 とか言われると、

「なんであたしがそんなことを(`Д´)!」

 と逆ギレする。だったらかばわなければよかったと思うけど(´ω`;)? 妹は悪くないと言ったって、婚約破棄の責任をなかったことにはできないでしょ? ちょっと頭悪いよね。
 そうだ、ヒロインが頭悪いんだ(´・ω・`)……。それでモヤったというか、ガッカリしたんだ。姉妹だなあ、みたいに。
 そして、必要性がいまいちわからない結婚を、二人はするわけです。ターザンがいつからアンジーを愛し始めたかよくわからなかった。
 後半、再びプリシラが登場。彼女のクズい行動に、アンジーだまされまくる。ターザンもちゃんとフォローしないというか、妻の頭の悪さに気づいていないというか──夫婦そろって「チョロいぜ」みたいになめられまくる。まあ、無駄なんですけど。
 このプリシラになんの制裁も加えられないのが、一番すっきりしないポイントなんだよなあ(´д`;)。夫婦仲良く裕福に幸せに暮らしていれば、それが最大の復讐にはなると思うけど、お話としてのカタルシスはどうなるの? 「脇役のクズはちゃんと始末つけてほしい」というのが私個人の意見でございます。とはいえ、こいつがいなかったら、夫婦出会うことはなかった──というキューピッド的免罪符がまたモヤるんだよなあ。
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★☆

わかりますわかります。苦労した主人公が幸せになり、クズは報いを受ける、または心の底から反省して改心する。安直と言われても、スッキリしたいです、読者としては(笑)

そうなんですよー

>悠さま
コメントありがとうございます!
どうしようもない脇役クズは、話を面白くする可能性もおおいにあるんですが(この作品もそうでしたが)、往々にして不満が残るという……。
ハーレクイン・ロマンスだと枚数が短いからか、割とそこら辺おざなりになるんですよね……。ちょっと残念です(´ω`;)。
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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