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●『令嬢の秘密は秋の風に隠して』アン・グレイシー

●『令嬢の秘密は秋の風に隠して』アン・グレイシー(ラズベリーブックス)
 孤児院出身の家庭教師アビーは、妹のジェインが売春宿に囚えられていると知らされる。オークションにかけられる寸前でジェインとその友人ダマリス、そして知らせてくれたメイドのデイジーを売春宿から救い出したアビー。四人は姉妹のように身を寄せあって暮らし始める。しかしジェインが病気になり、途方に暮れたアビーはある屋敷に盗みに入るが、そこでほとんど監禁のような生活を送っている老貴婦人を発見する。("The Autumn Bride" by Anne Gracie, 2013)
・〈チャンス姉妹〉シリーズ第1作



 なかなかヒーロー(名前はマックス)と出会わないな、と思っていたら、シリーズの第1作だから「姉妹」の成り立ちをちゃんと説明しなきゃいけなかったのね。その分、ロマンスの部分はこじんまりとしていますが、面白かったです。
 アビーとジェインの名字はチャントリーというんだけど、四人で姉妹というのを偽るために「チャンス」と名乗ります。忍び込んだ屋敷の一室に押し込まれ、使用人たちに食い物にされていたレディ・デイヴナムを助けた四人は、彼女の「姪」ということでなんとか最低の生活から脱する。
 が、そこに本当の甥であるマックスがインドから帰ってきたから、さあ大変──というお話です。
 マックスは9年前に称号を受け継いだ時、レディ・デイヴナムの夫であるおじが文字通りすべて使い果たしていて、なおかつ莫大な借金があることを知ります。おばでさえも路頭に迷う勢いだったけど、彼は恩人であるおばに変わらぬ生活をさせるために何もかも隠してインドに渡る。そこで会社をおこし、必死に働いて借金を返し続けていたのです。
 会社がうまくいって借金も返せたし、おばの友人から変な手紙が届いた(使用人のことを疑った手紙だったんだけど、文字がにじんで読めなかった)ので、そろそろイギリスに帰るか、婚約してた娘もいるし──という感じで屋敷に行ったら、なんか知らない女の子たちにおばが食い物にされてる(゚Д゚)! と誤解するのです。まあ、無理ないですけど……。
 でも、彼もまた人まかせだったわけですんで、後ろめたい。マックスにしてもアビーにしても、仕方ない理由があっての行動なので、そのすれ違いが切ない。が、割といつもよりもマイルドなのは、ヒーローヒロインだけの物語だけでなく、取り巻く人々のこともきっちり描いているからなのでしょう。
 よくよく考えるとヒーローヒロインともにかなり悲惨な過去の持ち主なんだけど、新シリーズの始まりとしてそこら辺は重くならない書き方をしています。とても楽しく読めました。
 シリーズ二作目も買ってあるのですが、メリデュー姉妹のシリーズに出てきた人もからんできたりして──やっぱり前のシリーズを全部読んでしまいたいな(´・ω・`)、と思いました。別シリーズだから平気かなー、と思ったんだけど……。
 ただもう、アン・グレイシーのって古本が多くなってしまっていてねー。前記事にも書きましたけど、古本屋巡りをするか、Amazonに頼るか、というのに悩んでいます。時間がないからAmazonが一番現実的なんだけど、古本屋巡りは楽しいのよね……。巡りたいのよねー(´Д`;)。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ラズベリーブックス ★★★★ シリーズ

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    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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