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●『魔法の夜に囚われて』スーザン・キャロル

●『魔法の夜に囚われて』スーザン・キャロル(ヴィレッジブックス)
 ロンドンに住む貴族の令嬢マデリンは、ある日出会った老司祭フィッツレジャーに説得されるまま代理結婚式を挙げ、コーンウォールの領主アナトール・セント・レジャーの花嫁になる。だがアナトールは、フィッツレジャーに渡された繊細な精密画とは似ても似つかぬ荒々しい気性の持ち主で、一族に伝わる妙な伝承を頑なに信じる男だった。("The Bride Finder" by Susan Carroll, 1998)



 再読です。しかし、ぼんやりとしか思い出せない……。読んだような……本当は読んでいないような。
 新鮮に読めたからいいのかもしれませんが(´ω`;)。
 ヒーローのアナトールは、繊細な男です。セント・レジャー一族の当主であり、代々伝わる不思議な能力も人一倍強い。念力と予知能力の持ち主です。特殊な一族なので、結婚する時も「花嫁探し人」(原題)に適切な女性を選んでもらわないと不幸になるという言い伝えがあります。アナトールの父がそれを守らず、息子の力を拒否するような女性を妻にした故に、家族はバラバラになってしまう。
 小さい頃から否定されて生きてきたような人だし、なかなか簡単に理解されるような境遇ではないので、あまり自分のことを語りたがらないし、いざしゃべるにしても言葉は足らないし話の進め方も不器用。
 その対局に位置するのがヒロインのマデリンです。非常に現実的実際的で、頭よくて如才なくふるまうが故にひとこと多い人。空気読めないというかね、感じたことを口にしちゃわないといられない人。でもそれは、家族のみそっかすな自分に対しての劣等感の裏返しでもある。旦那とは別の意味で不器用な人です。
 不器用界の王者決定戦みたいなお話なので、徹底的に誤解すれ違い思い込みの嵐。周囲に状況をうまくコントロールできる人もいないので、ちょいとイライラしました(´д`;)。
 ただアナトールの不器用さはとてもよかった。選んでもらった花嫁にひと目惚れしてから、なんとか彼女に合わせようと努力したり、彼なりのまごころを示そうとしたり。人一倍傷つきやすく、繊細な才能(実は細密画は自画像)も幼少期から毒親に抑えこまれ、それでもいろいろ考えていろいろやって、そして失敗する。そんな姿はひどく切なく、でもかわいくけなげに見えた。まさに自己評価低めヒロインのヒーロー版と言えます。
 うん、割と男女逆転的なお話でもあった。ヒロインは頭いいから、それ故の傲慢さを隠そうともしないしね。
 ラストの予知の処理の仕方が、割と適当な感じで「アレレ(・ω・;)?」と思ってしまったんだけど、アナトールのキャラに少しオマケしておきます。
 三部作らしいんだけど、続きもちゃんと出ているのね。評判はあまり聞かないけど、見つけたら読んでみようかな。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ヴィレッジブックス ★★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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