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2015 · 09 · 08 (Tue) 08:27

▼『シチリアの獅子に抱かれて』リサ・マリー・ライス

▼『シチリアの獅子に抱かれて』リサ・マリー・ライス(扶桑社ロマンス)
 仕事と休暇を兼ねてシチリアに旅行中のデザイナーのジェイミーは、祖父から届け物を頼まれた当地の検事ステファノとようやく連絡が取れた。彼はマフィアの捜査にかかりきりで、この三年は厳重な警備下に置かれていた。彼のオフィスを訪れたジェイミーは、まるで王のような威厳をまとったステファノに圧倒される。("The Italian" by Lisa Marie Rice, 2012)

 二ヶ月連続リサマリ刊行だそうで……その第一弾なんですけど──びっくりするほど中身がない(´∀`;)!
 まあ、短い(ハーレクイン・ロマンスよりちょっと長い程度か)し、ほとんどがHOTシーンなんで無理ないんですけどね(´・ω・`)。
 シチリアのマフィアを追い詰める直前のヒーローのステファノは、ひと目惚れしたヒロインのジェイミーとつかの間熱い週末を過ごすんだけど、捜査班の中に裏切り者がいて──というお話です。シンプル。
 リサマリの旦那さんって、イタリア人でしたっけ? それはシャノン・マッケナだったっけ? そういえば、『クリスマス・エンジェル』もイタリア人ヒーローだったな。
 イタリア人のヒーローだと、例の突飛な妄想が少ない気がします。それがある意味醍醐味なのに! アメリカ人軍人系ヒーローの方が、頭おかしくて楽しい。
 ツッコミたい箇所もいっぱいありました。マフィアの奴ら、ジェイミーのモバイル機器を取り上げないって、アホかと(゚д゚)。それだけ切羽詰まっていたのかもしれないけど、さすがに気になりました。そして、じいちゃん。ステファノの状況がわかっていたのかいなかったのか。わかっていたら孫娘を接触させるのは避けるべきだと思わないの? 歳だから、という言い訳はなかなか通用しないような人物描写のようだし……うーん、ここまでとは思ってなかったのかもしれないけどね。
 とはいえ、後半のじいちゃんへの拷問がかなりえげつなく、ものすごいカンフル剤になってました。そこら辺はリサマリの面目躍如。
 真夜中シリーズの新作が読める期待からあっという間に読んでしまったので、評価はちょっとオマケしとく。
(★★★)

最終更新日 : 2015-09-08

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