2015 · 09 · 11 (Fri) 18:50 ✎
□『キングスマン』"Kingsman: The Secret Service" 2015(9/11公開)
1997年中東で、あるスパイが仲間を救うために自分の命を犠牲にした。ハリーは彼の家を訪ねて幼い息子エグジーに栄誉メダルを与え、「困ったら連絡するように」と言う。17年後、刑務所に入れられそうになったエグジーは、メダルに記された電話番号に連絡し、ハリーと再会する。ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テイラーは、実は“キングスマン”というスパイ組織で、そこの敏腕諜報員であるハリーは、エグジーをスカウトする。(監督:マシュー・ヴォーン 出演:コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、タロン・エガートン、マーク・ストロング、マイケル・ケイン、他)
1997年中東で、あるスパイが仲間を救うために自分の命を犠牲にした。ハリーは彼の家を訪ねて幼い息子エグジーに栄誉メダルを与え、「困ったら連絡するように」と言う。17年後、刑務所に入れられそうになったエグジーは、メダルに記された電話番号に連絡し、ハリーと再会する。ロンドンのサヴィル・ロウにある高級テイラーは、実は“キングスマン”というスパイ組織で、そこの敏腕諜報員であるハリーは、エグジーをスカウトする。(監督:マシュー・ヴォーン 出演:コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、タロン・エガートン、マーク・ストロング、マイケル・ケイン、他)
超面白かったです!
古き良きスパイ映画と現代のアクションが絶妙にミックスされていて、荒唐無稽でありながらも実にリアルでした。
「昔のスパイ映画って悪役が魅力的だったよねー」
みたいな会話をコリン・ファース扮するハリーとサミュエル・L・ジャクソン扮するヴァレンタインがするんだけど、このヴァレンタインがIT長者で環境テロリストという、ものすごく現代的な悪役で、言葉どおりに魅力的であった。超キチガイじみているのに、「あんま人殺しとかしたくないの、俺、そういう人じゃないから(´・ω・`)」という感じなのがまた、お金や思想が徐々に人を変えていく恐ろしさを体現してました。「怪電波で人を狂わせちゃおう( ゚Д゚)」みたいな悪巧みはいかにも往年のスパイ映画っぽくてワクワクさせるんですが、それをやろうとしている人が今でも充分現れそう、というのが怖い(´ω`;)。彼のアシスタントで、義足のガゼルもまたすごかった。ゴーゴー夕張、意識してる?
でも、この映画の一番いいところは、もっとも魅力的で主人公であるはずのハリーをあっさりと退場させることです。こういう潔さのある物語にハズレはない。しかも、それ以降もいくつもいくつもクライマックスが押し寄せる。若いエグジーが、ハリーにまったく負けてない! メガネのツルと眉毛が重なってるのは残念だけど!
いやー、『威風堂々』のシーンでは爆笑しました! 素晴らしい爽快感! 手間も省けてよかったよかった。
古いものから新しいものまで様々な要素を詰め込めるだけ詰め込んでいるのに、非常にスマートで、あたかも英国紳士の泰然さというか、下で必死に水かいてることは決して悟らせない白鳥というかね(´ω`;)──そういう「理想のかっこよさ」が徹底的に表現されています。スタイリッシュ、とはよく使う言葉だけれど、これをそう言わないんだったら、どれを言うわけ(゚Д゚)!? というくらいスタイリッシュな映画でした。
映画館で予告を見た時のマイケル・ケイン(アーサー)とタロン・エガートン(エグジー)の会話、
ア「名前は?」
エ「JB」
ア「ジェームズ・ボンド? ジェイソン・ボーン?」
エ「ジャック・バウアー」
ア「あ(゚Д゚)──!」
この会話が面白くてたまらなかった(特にマイケル・ケインのリアクションが)んだけど、これは実は想像とは違う会話だった。
ところで、コリン・ファースの映画ってほとんど見てなくて(´・ω・`)。『高慢と偏見』ドラマ版のダーシーなんだっけ? ちらっとしか見てないんだよね……。『裏切りのサーカス』を見たいなーと思ってたんだけど、まだ見てないし。
家族の隣に座っていた女性が、マシュー・ヴォーンお得意の残酷なアクションシーンに目をそむけていたらしいんだけど、彼女はコリン・ファースファンなのではないかとゲスパー。彼初めてのアクション映画ということだし、その女性は普段そんな映画見ないんじゃないでしょうか。腕や首がバンバン飛ぶようなこの作品を、果たして面白いと思ってくれたかなあ(´ω`;)。
(★★★★☆)
古き良きスパイ映画と現代のアクションが絶妙にミックスされていて、荒唐無稽でありながらも実にリアルでした。
「昔のスパイ映画って悪役が魅力的だったよねー」
みたいな会話をコリン・ファース扮するハリーとサミュエル・L・ジャクソン扮するヴァレンタインがするんだけど、このヴァレンタインがIT長者で環境テロリストという、ものすごく現代的な悪役で、言葉どおりに魅力的であった。超キチガイじみているのに、「あんま人殺しとかしたくないの、俺、そういう人じゃないから(´・ω・`)」という感じなのがまた、お金や思想が徐々に人を変えていく恐ろしさを体現してました。「怪電波で人を狂わせちゃおう( ゚Д゚)」みたいな悪巧みはいかにも往年のスパイ映画っぽくてワクワクさせるんですが、それをやろうとしている人が今でも充分現れそう、というのが怖い(´ω`;)。彼のアシスタントで、義足のガゼルもまたすごかった。ゴーゴー夕張、意識してる?
でも、この映画の一番いいところは、もっとも魅力的で主人公であるはずのハリーをあっさりと退場させることです。こういう潔さのある物語にハズレはない。しかも、それ以降もいくつもいくつもクライマックスが押し寄せる。若いエグジーが、ハリーにまったく負けてない! メガネのツルと眉毛が重なってるのは残念だけど!
いやー、『威風堂々』のシーンでは爆笑しました! 素晴らしい爽快感! 手間も省けてよかったよかった。
古いものから新しいものまで様々な要素を詰め込めるだけ詰め込んでいるのに、非常にスマートで、あたかも英国紳士の泰然さというか、下で必死に水かいてることは決して悟らせない白鳥というかね(´ω`;)──そういう「理想のかっこよさ」が徹底的に表現されています。スタイリッシュ、とはよく使う言葉だけれど、これをそう言わないんだったら、どれを言うわけ(゚Д゚)!? というくらいスタイリッシュな映画でした。
映画館で予告を見た時のマイケル・ケイン(アーサー)とタロン・エガートン(エグジー)の会話、
ア「名前は?」
エ「JB」
ア「ジェームズ・ボンド? ジェイソン・ボーン?」
エ「ジャック・バウアー」
ア「あ(゚Д゚)──!」
この会話が面白くてたまらなかった(特にマイケル・ケインのリアクションが)んだけど、これは実は想像とは違う会話だった。
ところで、コリン・ファースの映画ってほとんど見てなくて(´・ω・`)。『高慢と偏見』ドラマ版のダーシーなんだっけ? ちらっとしか見てないんだよね……。『裏切りのサーカス』を見たいなーと思ってたんだけど、まだ見てないし。
家族の隣に座っていた女性が、マシュー・ヴォーンお得意の残酷なアクションシーンに目をそむけていたらしいんだけど、彼女はコリン・ファースファンなのではないかとゲスパー。彼初めてのアクション映画ということだし、その女性は普段そんな映画見ないんじゃないでしょうか。腕や首がバンバン飛ぶようなこの作品を、果たして面白いと思ってくれたかなあ(´ω`;)。
(★★★★☆)
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最終更新日 : 2015-09-11