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◆『愛の亡霊』シャーロット・ラム

◆『愛の亡霊』シャーロット・ラム(ハーレクイン)
 エリザベスは、上司の家でのパーティーで、飾られている絵を見て衝撃を受ける。これは、かつての恋人デイミアンの絵だ。彼の嫉妬深さが恐ろしくて、エリザベスはニューヨークまで逃げてきたのだ。「残念ながら、彼は交通事故で亡くなったよ」──そんな、嘘よ。エリザベスはデイミアンが住んでいたフランスへ向かった。そこで謎めいた見知らぬ男に出会う。("Hauted" by Charlotte Lamb, 1983)



 なかなかツッコミがいのある作品でした。
 一番思ったのは、「種明かししてからに枚数を割いた方がよかったんじゃね?」ということ。ゴシックロマン風でも、ミステリー風でもありますので、種明かしはラスト近くになるわけです。バレバレなんですけどね。
 でも、どう考えても種明かしあとの方が修羅場なわけです。ヒロイン・エリザベスが出会ったのはイーブという金持ちの男性で、デイミアンと一緒に車に乗ってて大怪我をした友人。デイミアンは死に、彼は生き残った──と思ったら、実は反対だった、というお話で。つまり、ヒーローの方が記憶を喪失してるんだよね。そこはちょっと面白かった。
 イーブには奥さんがいて、彼女の勘違いによってデイミアンの顔がイーブそっくりに整形されちゃった、というお話なのです。
 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
 自分がもしそんなことされたら、と思うとなんかモヤモヤもしちゃう。助かったのはうれしい、記憶も戻った、顔は別人だけど愛する人が戻ってきたから、これでいいやヽ(゚∀゚)ノ! ってこと?
 まあ、顔もそのうち慣れるだろうし、エリザベスが気にしていないんならいいのかな、とも思いますけど、どうもこう、感情移入がしにくい(´・ω・`)。
 それはやっぱり、死んでしまった友だちと、その奥さんのことが気になるわけですよ。最初はほんとに奥さんの勘違い(夫だと思い込みたかった気持ちもあったろうけど)に違いなかったはず。今のようなDNA鑑定もできないし。でも、次第に自分の間違いに気づいて、内心はものすごい修羅場だったと思う。エリザベスを車で轢こうとしたりして、精神的にはかなり追い詰められていました。これから奥さんは、喪失感や罪悪感をずっと抱えて生きていかなきゃならない。
 それがちょっと重すぎて、主役二人の脳天気な喜びについていけなかった、というのが正直なところです。特にデイミアン! 友だちの死への自責感とかないんか(゚Д゚)!
 そういうフォローに枚数を割いてほしかったなあ。
 ロマンスだから、後味のよいものを読みたいのですよね。意地悪した人にあまり制裁を下さないハーレですけど、人の不幸を下敷きにした幸せにも目をつぶることがしばしばあるよね(´д`;)……。あと、デイミアン実はDV男で。しかも事故時に飲酒してた。ただのDQNやんけ……。そこら辺もかなり微妙な気分になる。
 ミステリアスな雰囲気はとてもよかったのですがねえ(´-ω-`)。
(★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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