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◆『モリーの言えない秘密』ヴィクトリア・ダール

◆『モリーの言えない秘密』ヴィクトリア・ダール(MIRA文庫)
 大都会デンヴァーから、亡きおばの家──故郷タンブル・クリークへ引っ越したモリーは、さっそく幼い頃からのあこがれである兄の友人ベンと顔を合わせる。彼は相変わらずゴージャスだった。二人は急速に近づいていくが、モリーには秘密にしていることがあった。一つは、自分の職業が官能小説家であること、もう一つはデンヴァーでたちの悪いストーカーにつけ狙われていたこと──他にもあるのだが、ベンはそれを聞き出そうと躍起になる。("Talk Me Down" by Victoria Dahl, 2009)



 仕事が忙しかったせいで読み終わるのに時間かかりましたが、ヒーローヒロインが自分にあまり合わないなあ、とも思ったのであった。
 私の苦手な「秘密を抱えるヒロイン」の話ではあるんですが、言えない理由については納得できた。ヒロイン・モリーは、ちょっと浮ついた雰囲気の持ち主で、なかなかやりたいことも見つからず、周りからは心配されてばかり。やっと自分に合った職業を見つけた! と思ったら、電子書籍専門の官能小説家(と本文にあったのでそのまま。日本でこの表記だとちょっとニュアンス違う気が……。ホットなロマンス作家ってことだよね?)なので、あまり大っぴらに言えず。そして、ヒーロー・ベンにはもっと言えない理由があった。デビュー作に、彼との体験(モリーは見ていただけ)をそのまま書いてしまっているから!
 そしてストーカー被害についても、相手が非常に策士(人質交渉人だし)な上に警察官であることから、タンブル・クリークの警察署長であるベンにそれを言っても信じてもらえない可能性が高いと思ってしまう。
 ここまではいいし、話もけっこう面白かったのですが、ヒーローヒロインの駆け引きがなんか私にはめんどくさくて(´-ω-`)。モリーが言いたくないことを執拗に聞き出そうとするベンがめんどくさい。『北風と太陽』だったら、まさに北風タイプ。「話せ話せ(゚Д゚)ゴルァ!!」とガンガンドアを叩いて脅すタイプ。
「お前それ、自分の心が乱れるのがいやなだけだろ(-ω-;)」と思ってしまいます。我慢のきかない人って、苦手なのよね。
 モリーはモリーで、平凡故に目立たないと! と思う人なのかな。おどけた態度で人を笑わせ、「モリーって悩みないよね」とか言われて落ち込むタイプですね。割とそういう行動ってクセになっちゃって、ストレートに言い分を伝えられないから、回りくどくなったり、肝心なところでヘマをしてしまったりする。気持ちはわかるけど、やっぱりめんどくさい。
 めんどくさい×めんどくさいで、ちょっと後半両人ともに自業自得な展開に(´ω`;)。
 ヒロインの職業もあって、展開はかなりHOTですが、そこも飛ばし気味になってしまった。「もっと物語を読みたいのよ!」とロマンスに対して文句を言う痛いおばちゃんになりつつある、ああ……orz
 でも、決してつまらないわけではないのです。HOTで軽いラブコメを楽しみたい方は、きっと面白く読めると思うよ!
(★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー MIRA文庫 ★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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