09
1
2
3
4
5
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
   

■『スプラッシュ』

『スプラッシュ』"Splash" 1984(DVD)
 兄フレディとともに青果会社を営むアランは、コッド岬で船から落ちた8歳の頃、海の中で不思議な少女と出会う。それから二十年後──泳げないアランは再び海に落ちた。助けてくれたのは謎の美女で、すぐに姿を消してしまう。だがその後、彼女はアランを頼ってニューヨークへやってくる。(監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス、ダリル・ハンナ、ジョン・キャンディ、ユージン・レヴィ、他)



 現代の『人魚姫』決定版、と言いたい。
 原作とは「人間の男性に恋した人魚が地上へやってくる」というところ以外は違うんだけどね。ハッピーエンドだし。ただ、この映画のラストは大好き。アンデルセンの切ないラストをとても愛している私としても、これは認める。
 だってー、『人魚姫』の王子様って、なんか鈍感でひどいよね(´ω`;)。いや、もちろん彼の知らぬところで物語は進んでいくので、これは単なる八つ当たりみたいなもんなんですけどね。『人魚姫』って結局恋の物語ではなく、世界の違う人のためにすべてを捨てても、その世界にはついに届かず、というお話なんだもの。さすがアンデルセン、マゾな話だよ(´д`;)。ただ、ラストにはかすかな希望があって、そこがすごく好き。
 原作では空気な王子様が、現代ではごく普通の青年になって、ちゃんと二人は恋をする、というのがこの『スプラッシュ』ですが、人魚のマディソンはつかの間の恋だとわかってやってくる。世界が違う、ということを自覚しているのですよね。時間ないから、もう速攻アランを押し倒します。
「二人の世界が違う」と思い知ってショックを受けるのはアランの方です。人魚の研究をしている科学者コーンブルースによって彼女の正体を知ったアランは、それを兄ランディに向かって嘆く。
 ランディはいいかげんな奴ながらも弟思いで、故ジョン・キャンディが好演しています。

「マディソンに出会って、お前誰よりも幸せそうだったじゃん(゚Д゚)!」

 と兄に発破をかけられたアランは、改心したコーンブルース、そしてランディとともにマディソンを奪還しに行く。そして、海に帰るしかなくなった彼女との別れを前にして、アランは──。
 ここら辺もお話古くなっておらず、ヘタレ男子故の潔い選択となります。リタ・クーリッジの主題歌"Love Came For Me"の歌詞にまた泣かされるんだよなあ(つД`)。
 アラン役のトム・ハンクスが初々しく、マディソン役のダリル・ハンナがとにかくかわいい。公開当時も幸せな気分で見終わったけど、やっぱり今回も幸せだった。『人魚姫』の実写化は、これで充分だと思うよ。元々ディズニー系の映画だしね!

 ディズニーといえば、メイキングにあったこんな話が面白かった。
「どこのスタジオに持っていっても、全然企画が通らなかったんだ。当時、別の大作人魚映画の企画があって、大きなスタジオで大スターがキャスティングされてたんだよ。
 そこでプロデューサーがディズニーに話を持っていったら、作ってくれるってことになったんだ。でも当時のディズニーは活気がなくて、寂れたスタジオだった」
 ディズニーは『スプラッシュ』を大人向けとして作るために、タッチストーン・ピクチャーズをわざわざ作ったんだって。そして設立第一作となったこの映画が大ヒットして、そして5年後に『リトル・マーメイド』が作られ、ディズニーは復活していくわけです。二人の人魚が今日のディズニーを作った──とも言える?
 ちなみに、大作人魚映画は、結局作られなかったんだってさ。
(★★★★☆)
web拍手 by FC2

theme : 映画レビュー
genre : 映画

tag : ★★★★☆ ロマンス映画

Secret

文字を大きく・小さく

    Twitter&ランキング



    いつもありがとうございます♪


    書評・レビュー ブログランキングへ

    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
    にほんブログ村

    最新記事

    カテゴリ

    ユーザータグリスト

    最新コメント

    最新トラックバック

    リンク

    RSSリンクの表示

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    検索フォーム

    English Translation

    English English得袋.com

    アンケート

    QRコード

    QRコード

    FC2カウンター

    カレンダーと月別アーカイブ

    プルダウン 降順 昇順 年別

    08月 | 2019年09月 | 10月
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 - - - - -


    プロフィール

    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
    くわしい注意書きは→コチラ
    リクエストは→コチラ

    最近読まれている記事

    ブログパーツ

    最近の拍手ランキング

    人気の記事

    本ブログ村PVアクセス

    ユーザータグ

    ロマンス映画 ★★★☆ シリーズ コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★ ライムブックス ヒストリカル ★★★★ ★★★★☆ ★★☆ 扶桑社ロマンス 新潮文庫 サスペンス/ミステリ 資料用 ロマンス以外 角川文庫 ★★★★★ ハヤカワ文庫 マグノリアロマンス フローラブックス 創元推理文庫 集英社文庫 パラノーマル アンソロジー 二見文庫 ヴィレッジブックス ★★ MIRA文庫 ランダムハウス講談社 ラズベリーブックス その他の出版社 ★☆ ソフトバンク文庫 サンリオ 文春文庫 ラベンダーブックス ラベンダーブックス(幻冬舎) オーロラブックス(宙出版) 講談社文庫