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◆『哀愁のプロヴァンス』アン・メイザー

◆『哀愁のプロヴァンス』アン・メイザー(ハーレクイン)
 ダイアンは、3年ぶりにプロヴァンスにやってきた。息子ジョナサンのため、マノエルに会いに来たのだ。彼は、ジョナサンが自分の息子ということを知らない。3年前、ダイアンはこの地を逃げるように去った。彼は、とうに許嫁と結婚しているだろう。でももう、病弱な息子の転地のためのお金は、彼にしか頼めないのだ。("The Night Of The Bulls" by Anne Mather, 1979)

 この作品で、本の感想記事1,000作目となりました。
 ご愛読いただいているみなさまのおかげです。ありがとうございます!
 これからもコツコツ、マイペースに更新していきます。よろしくお願いいたしますー。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚



 さて、1,000作目(1,000冊目ではない)に選んだのは、日本でのハーレクイン刊行第一作。「R-1」です。
 とはいえアン・メイザー──最近、私「アン・メイザーと合わないのではないか(´・ω・`)」と思っていたのですけど、これはとてもよかった!
 自立した美しいヒロイン、たくましく情熱的なヒーロー、絵に描いたようなクソ姑、金目当ての許嫁、優しい祖母、そしてかわいいシークレットベイビー──ハーレでもおなじみの設定が、全部そろっている感じです。
 3年前、ヒロイン・ダイアンは、農場経営者でジプシー(という言葉がちょっと古いね)の血を引くヒーロー・マノエルと恋に落ちます。彼の祖母の導きでジプシー部族の結婚式を挙げるんだけど、次の日彼はいなくなり、そのかわり彼の母が、

「許嫁と結婚決まってるんだから、あんたは遊ばれただけだよ( ゚д゚)、ペッ」

 と言いに来る。彼とは連絡がつかないまま、涙ながらにイギリスに帰国し、妊娠発覚。伯母の助けを借りて、教師をしながら病弱な息子を育てていたけど、気候の悪いロンドンから転地する資金を、なんとかマノエルからもらえないかとプロヴァンスにやってくる。
 伯母さんは「息子って言えばすぐくれるでしょ」と言うんだけど(私もそう思う)、ダイアンは頑なに拒否する。プロヴァンスに来てみたら、性悪コンビ(彼の母と許嫁)に責め立てられ、彼女たちの状況も相まって「息子の存在を知られたら盗られる!」とますます恐怖を抱く。
 ダイアンもいろいろと頑固ではあるけど、そもそも悪いのはマノエルです。ん? 悪いってわけじゃないのか。「間が悪かった」と言うべきか。基本、彼の間の悪さと配慮のなさが全部悪い方に転がった、ということかね。とはいえ、もう少し気が回ればなんとかなったはずだよね。初動で失敗、というところか。
 彼が自分の不甲斐なさに気づかないまま、一人で嘆き、悲劇のヒーローを気取っている間、ダイアンは悲しかっただろうけど、息子のかわいさを堪能。ちょっとざまあみろな感じです。こういうヒーロー像も、あまり変わっていないなあ。でも、息子の存在を知っても怒らなかったからよしとしよう。

 ところで、今もこの作品は手に入るのか、とAmazonを検索してみたら、Kindle版がありました。今でも読める。
 ただ紙の本はなんと二万円超え! びっくりした(゚д゚)。しかも、昔のものではなく、復刻版の方で!
 むむ……B◯◯K◯FFで105円で買った初版を躊躇なくぶった切って自炊してしまったが──早まったかしら?(´ω`;)
 読みたいから買っただけなんで、別にいいんですけどね。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★★

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すばらしい❗

こんにちは~‼いつも楽しく読んでます。
1000作目の感想との事、すばらしいです。

私はアンメイザーは、あまり読んだ記憶が無いのですが、感想からしますと、この作品はハーレクインの真ん中王道の作品なんですね~(^∇^)
しかし、この価格はビックリ!
電子媒体は、ちょっと尻込みしちゃうので、惹かれてもコレは、読むことできないかも…(涙)

何はともあれ、白さんの感想をこれからも楽しみにしてます。(^ω^)
お仕事等、お忙しいかと存じますが、末長くお続け下さい。

ありがとうございます!

>Cさま
 お祝いコメントありがとうございます!
 長く続けていけるようにがんばりますねヽ(´ω`)ノ
 これからもよろしくお願いいたします!

ありがとうございます!

>かなさま
 お祝いコメントありがとうございます! これからもどんどん読んでいきたいと思いますよ〜!

 これがハーレの最初の作品というのは、なんというか、象徴的であるなあ、と思いました。傾向としては、あまり変わっていない感じがしますが、今のだともう少しヒロインが強いです。けど、そうなるとちょっと雰囲気がギスギスするんですよね。
 この作品のヒロインはよく泣くけど、そういう弱い部分とプライドがいいバランスになっていたように思います。
 いつか電子書籍に挑戦する際には、ぜひ!
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
    ★★★★からがおすすめです。
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