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●『太陽に魅せられた花嫁』ジュリー・ガーウッド

●『太陽に魅せられた花嫁』ジュリー・ガーウッド(ヴィレッジブックス)
 1102年、イングランド。貴族の末娘ジェイミーは、母亡きあとに城の管理を一手に引き受け、父と姉たちから頼られていた。だがある日、国王からスコットランド辺境の領主アレックとの結婚を命じられる。スコットランドのことなど何も知らないし、ましてや相手は妻殺しの噂のある男だった。("The Bride" by Julie Garwood, 1989)



 再読です。
 生活環境のまったく違う二人が初対面で結婚して、愛しあう夫婦になるまでの物語。1989年と刊行年が古いせいか、ヒストリカルロマンスのお手本のような作品です。原題も超シンプル。
 ヒーローのアレックは怒りっぽい俺様、ヒロインのジェイミーは自己評価低めの天然、というカップリングも最強。アレックが癇癪を起こしそうな状況でも、ジェイミーの天然発言に毒気を抜かれてつい笑ってしまう。
 ジェイミーは黒髪の美女なんだけど、なぜか金髪ふわふわのイメージ。やはり天然だからでしょうかね。
 一方、アレックというか、こういう「でかいいかつい」ハイランダーのイメージって浮かびにくい。筋骨隆々なほどほどイケメンくらい、というぼんやりとした外見を想像していたら、序盤のスコットランドへ帰る途中、追い剥ぎに襲われた時、素手で四人をぶん投げて退散させる、というシーンが出てきた。それ読んで私、

ロック様だな(´ω`)」

 と思った。
 実際はかなり違うというのはわかっていますけど、こんなことできるのはプロレスラーしかいないだろ、とつい思ってしまったもので。
 アレックが妻殺しと噂されているので、後半は新たな妻となったジェイミーにも魔の手が迫る。再読なのに、犯人は憶えていなかったorz ここら辺も読み応えあります。
 でも、最初の時も今回も、一番印象に残ったのは、ジェイミーの生家で厩番をしていたビークのエピソードだった。ジェイミー、実は母の連れ子で、他の娘たちよりもずっと頭いいのに、母亡きあと家族にいいように利用されているのに気づいていない(天然だから)。小さい頃から本当の娘のようにジェイミーを愛してきたビークは、父親が彼女を手元に置いて、ずっと城の管理をさせようとしているのに気づき、結婚相手を娘たちから選ぶためにやってきたアレックに、ジェイミーを娶るよう進言する。
 妻を虐待しないか、とたずねるビークに対して「どうしてそんなばかげた質問するんだ(゚Д゚)ゴルァ!!」と怒るアレックだけど、彼はきっぱりこう言う。

「あなたにすばらしい贈り物を差しあげたいからです」

 そして、そのとおりになる。
 ビークが、スコットランドで幸せになったジェイミーと会えたらいいな、とラストまで読んで思いました(つД`)。

[2016.6.1追記]
 ロック様じゃなくて、HHH(トリプルH)の方が容姿的に合っている、と今頃気づきました(´ω`;)→まとめ公式
 髪の長い頃はハイランダーやバイキングなどの中世時代のヒーローにぴったりだな! 現在の坊主頭姿もスーツを着ると、リサマリなどの軍人系ヒーローに合いますね〜。(妄想終わり)
(★★★★)
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genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ヴィレッジブックス ★★★★

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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