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2016 · 01 · 07 (Thu) 13:54

▼『真夜中の約束』リサ・マリー・ライス

▼『真夜中の約束』リサ・マリー・ライス(扶桑社ロマンス)
 ITの専門家でありながら天才ハッカーとして女性たちの危機を助けてきたフェリシティは、友人ローレンと会うためにポートランドへやってきた。だが、空港でいきなり見知らぬ男に襲われ、負傷してしまう。やっとローレンの家へたどりついたフェリシティに治療を施したのは、元衛生兵のメタルだった。("Midnight Promises" by Lisa Marie Rice, 2015)
・〈ミッドナイト〉シリーズ第5作

 2016年は、リサマリから。
 とはいえ、もう7日だよ(´д`;)。読書がなかなか進ません……orz
 それはさておき。
 面白かったのですが、気になるところがいくつか──とリサマリらしい感想に集約されてしまうのですが、それでもラストは素晴らしかっただったなー。
 ヒロインのフェリシティは、ソ連からの亡命科学者を両親に持ち、小さい頃から秘密を抱え、名前すら自分のものではないという状況で身を潜め、必然的にひきこもりでもできるような仕事をしている女性。父親が残した小型核兵器の手がかりを持っているということで、敵の元KGB大佐に狙われます。
 片やヒーローのメタルは、18歳の時の911テロで父と兄たちを失い、数日後に母も亡くしたという過去の持ち主。そのまま軍隊へ入り、SEALsでは衛生兵としても活躍し、現在はレンガ社長率いる警備会社の社員。
 この「何も持てなかった女」「何もかも失った男」が、二人で家族になろうとするラストは、短いけれどもとても感動的でした。リサマリは、たまにびっくりするくらいすてきなシーンを書く。今回のもベスト3に入れてもいいくらい。ちなみに現在までのベスト3は、『真夜中の天使』の散歩シーン、『明日を追いかけて』のごんぎつねみたいなシーン、『真夜中の男』の隠れ家でのシーンなど。
 と、いいところもあるし、話もなかなか面白いのですが、少しHOTシーンが冗長というか──これでページ数稼いでやしないかい(´ω`;)? という感じが垣間見えて、困りました。ノルマでもあったんだろうか……?
 まあ、これは私がもうHOTシーンに何かを求めない(枯れてるorz)という気持ちがあるからです。こういうところを読みたい! という人には、欠点とは思われないでしょう。
 さらに個人的な不満としては、元KGBの悪役のことをもっと読みたかったなー。リサマリにしては魅力的な悪役であった。昨日、偶然こんなツイート見つけて、「うわ、まさしくこんな奴だったな(´∀`;)」と笑ったよ。



 冷戦がまだ終わっていない、という人は、現実にたくさんいそうだよね──いろいろな意味でだけど。だからこそ、さかんにフィクションのネタにされているんだと思うよ(´・ω・`)。
(★★★☆)

最終更新日 : 2016-01-07

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