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◆『愛と言わない理由』リン・グレアム

◆『愛と言わない理由』リン・グレアム(ハーレクイン)
 グローリーは、父が庭師を勤める屋敷の御曹司ラファエロと五年前に恋に落ちた。だが、それをよく思わないラファエロの父は、グローリー父の解雇を盾に仲を裂く。ラファエロは金を受け取った彼女を今でも憎んでいる。だが、その彼に今日は会わなければならない。父と弟を救うために。("Rafaello's Mistress" by Lynne Graham, 2001)



 リン・グレアムのヒロインには頭悪い子がけっこういますけれども、その中でもこのヒロイン・グローリーはかなり下の方の子ではないか(´д`;)。
 もうとにかくアホすぎて、「どうしてこんな頭悪い子が好きなの(# ゚Д゚)!?」とヒーローのラファエロを引っ叩いて揺さぶって目を覚まさせてあげたい、とすら思った。
 言動と行動に頭悪さがにじみでていて、読んでてイライラします。
 しかも、読み進めていくと家族もあまり頭良くないとわかってくる。五年前、父親は母親が亡くなってアルコール漬けになり、仕事をサボるようになる。それもあって「父親を解雇されたくなければ息子と別れろ」とラファエロ父ベニートに言われて、グローリーはお金を受け取ってしまう。それを父に使われてしまうわけです。
 他にも「女の子に学なんて必要ない」と言って16歳で働きに出してしまったり。何かトラブルが起こると、自分で解決できず、娘を頼ってしまう。でも、娘に解決能力なんてないのよね。弟のサムはまだ十代で、こっちも若さゆえのアホさ爆発真っ盛り(´ω`;)。
 それを支えていたのはしっかり者の母親──と思いきや、実はベニートと浮気をしていて、サムの父は彼だったというのが後半わかる。すべてを夫に告白して許してもらったわけではなく、後悔しながらも黙って托卵していたという……。さらに、五年前はまだラファエロの母が生きていたから、ベニートは、グローリーと息子をつきあわせるわけにはいかなかった。
 かなりドロドロな展開で、親のとばっちりをモロにかぶって実は何も悪くないラファエロとグローリーなんですが、彼女があまりにアホすぎてまったく同情できない(´・ω・`)……。だって、影響は多少あったかもしれないけど、頭悪さと性格の短絡さは親とは関係ない気が(´∀`;)。
 ラストも、こんなドロドロに揉めに揉めて、普通なら遺恨が残るだろという状況なのに、いつの間にかみんな仲良しになってめでたしめでたしって──しかも「五年前の父の仕打ちが許せないヽ(`Д´)ノ」と息巻いていたラファエロまでがいつの間にか矛を収めている。
 いや、現実なんてこんなものかもしれませんけど(子供も生まれているし)、関係ない第三者として話を聞かされて、いやな気分になったり怒ったりした私の気持ちはどうなのってことですよ(´Д`;)。現実だったら、私はその家族とはしばらく距離を置くね。だってさ……ちょっと家族そろって頭悪すぎるよ。いろいろな意味でのアホがそろってて、つきあうのは疲れそうだ……。
(★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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