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●『初恋と追憶の肖像画』エリザベス・ホイト

●『初恋と追憶の肖像画』エリザベス・ホイト(ライムブックス)
 伯父のブランチャード伯爵と暮らすベアトリス。そのロンドンの屋敷に、ボロボロな身なりの男が訪れた。彼はなんと6年前にアメリカで先住民の捕虜となり、亡くなったと思われていたレノー・セント・オーバンだった。彼は、元々自分が継ぐはずだった爵位を取り戻そうとする。だが、“スピナーズ・フォールズの大虐殺”の時に味方を裏切ったという疑惑も消えていなかった。("To Desire A Devil" by Elizabeth Hoyt, 2009)
・〈四人の兵士の伝説〉シリーズ第4作



 ついにシリーズ最終作。
 うーむ、このシリーズは面白いんだけど、どうもこう、もったいない感が漂ったまま終わってしまったかな、とちと残念な気分(´-ω-`)。
 4作目まで読んで、やっと「ロマンスとミステリーが剥離している」とわかったというか──一番もったいないのは、両方面白いというところです。欠点は一つだけ。うまく融合していないところだけなんだよね。だから、読んでて物語をどっちで引っ張っていくのかがわからなくなってくる。あるいは、お互いに足を引っ張り合うというか……。完結したからこそわかる問題点ですね。ロマンス小説のミステリーの問題点って、圧倒的に「謎があまり魅力的でない」というものなんですが、この場合は「魅力的だけど融合していない」わけで──もうほんと、惜しいとしか言いようがない。
 だって、犯人と疑われている人をヒーローにしたら、絶対に犯人じゃないってことじゃないですか(゚Д゚)! ほぼほぼネタバレですよ!(違) ここですでに謎への関心が一段階落ちてしまうから、それを上回る仕掛けが必要なんですが、それがなかった……。最初から怪しい人が犯人だった……。気持ちがシューッとしぼんでしもた(´・ω・`)。
 すでに本国の読者は誰が犯人でもよかったのかもしれない……。謎よりロマンスに比重を置いたものを望んでいたのかも。私はそうじゃなかった、ということですかね? ロマンスと謎が絶妙に融合しているものが読みたいんですけど、なかなか難しい……。
 ただ面白いことは面白いのですよ。今までのキャラたちが出てきてもうるさくないし、ラストにギャフンと言わせられるやな奴もいるし。ヒロイン・ベアトリスの友人ジェレミーはキャラもエピソードもよかった。とっても切ない存在ですけれども。
 エリザベス・ホイトは手練れてきた感じはありますけど、それでも四巻に渡って謎を引っ張るのは大変ってことなんでしょう。でもせっかくうまいんだから、またいい感じのロマンスのミステリーを書いてくれないかなー。『雨上がりの恋人』みたいなの。
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : ヒストリカル ライムブックス ★★★☆ シリーズ

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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