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◆『わたしのユニコーン』サラ・シール

◆『わたしのユニコーン』サラ・シール(ハーレクイン)
 ローラはコーンウォールへ向かう列車に乗っていた。いとこのクレオが亡き夫の実家に身を寄せていて、息子ニッキーの子守を頼まれたからだ。空想癖があるローラは、ぼんやりして列車の通路で荷物につまづく。荷物の持ち主は彼女の話に興味を示し、「どうせまた会う」と言い残して列車を降りていく。到着したローラを迎えたのは、ニッキーの伯父ドミニク・ペンジオンだった。彼は顔に傷があり、ローラには悪魔のように見えた。("To Catch A Unicorn" by Sara Seale, 1982)



 列車に乗り合わせたのは、ヒーロー・ドミニクの弟でペレグリン。出来のいい兄に嫉妬してばかりのチャラ男です。いとこのクレオは甥の母親という立場を利用し、ドミニクと結婚して安定した生活を手に入れたい。その間、ニッキーの世話はヒロイン・ローラに丸投げし、ペレグリンとは適当に遊びたい。
 この浅はかで自己中心的な二人に振り回される真面目なドミニクと天然ぼんやりさんのローラ。彼女のド天然ぶりにイライラさせられるクレオとペレグリンも読みどころではあるのですが、出色は苦労人のドミニクです。とても物静かで誠実で、ダメ一家であるペンジオン家の中で唯一まともな人。ハーレのヒーローとは思えないくらい(´д`;)。資産を保持していられるのは彼のおかげなのに、どうして誰も感謝してあげないのよっ(`Д´)。
「ヒーローとヒロインだけまとも」というとすぐに『犬神家の一族』を思い出す私。実際、彼ら一家の過去というかお家騒動もかなりドロドロで、基本的にはアホな父と弟二人のしわ寄せが全部ドミニクに来ているというのが現在の状況です。ていうか、弟たちひどすぎるだろ!? 特にクレオの亡夫のトロイは、やはりドミニクに嫉妬して、彼の恋人を奪い、なおかつ顔に傷が残るほどの暴力をふるって故郷を追い出されたという──あんまりこう、死んでも誰も悲しんでいないくらいのクズ。
 その妻で、トロイと同類の強欲なあばずれクレオが乗り込んできて、もうなんだかとにかくめんどくさくてかわいそうなドミニク。しかもローラは鈍感だし(´・ω・`)。いや、決して悪い子ではないしすれていないから、ここらのジレジレはいい感じです。イライラするのは、自己中コンビがそれを利用するから(´ω`;)。
 ラスト、もう少しこのコンビにお灸をすえてもいいんじゃないか、という気分にもなりましたが、あまりにもひどい奴らなので、そこまで堕ちることもなかろう、と思いました。ローラは見かけよりずっと強い子なので(天然の特徴でもある)、ダメな連中とは絶縁して、幸せに暮らしてください。

 ところで、気になったのはこの本の表紙です。手前はヒロイン。そして、後ろはヒーローだと思うのですけど──。

文書名 -サラ・シール わたしのユニコーン

 これはどう見てもジャック・ニコルソン。私が描くドミニクのイメージとは、だいぶ違うのですけど〜(´д`;)。
(★★★★)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★★

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    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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