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2016 · 02 · 10 (Wed) 13:37

◆『かなわぬ初恋』ダイアナ・パーマー

◆『かなわぬ初恋』ダイアナ・パーマー(ハーレクイン)
 ティッシュは8歳の時に両親を亡くし、カリー家の養女になった。長男のラッセルは、彼女の初恋の相手だ。だが彼は、一年前、あることからティッシュをひどく罵った。傷ついたティッシュは大学からの帰省をやめて、友人の別荘に滞在していた。そこへラッセルが迎えにやってくる。("Now And Forever" by Diana Palmer, 1979)

 再読です。けっこう古い作品だったのね。
 後半、ヒロイン・ティッシュの親友があきれたように言った言葉がすべてのお話です。

「わたしはこれ以上あなたたちの仲裁をするのはお断りよ。はっきり言ってあなたたちふたりはまるで子供だわ」

「あなたたちの仲裁をする」を「読まされる」に変えると、私の気持ちそのものになります(´∀`;)。ティッシュは若いし、まだ許せるところがあるんですが、とにかくヒーローのラッセルがめんどくさい! 暴言吐いても謝らないし、すぐ逆ギレするし、モラハラをかますし、口を開けばいやみったらしいことばかり言う。
 つまり、ずーっとティッシュに対してイライラしているわけです。結婚したいけど、歳の差(14歳差)も気になるし、彼女が若いから気が変わってフラれたりするのも怖い。かと言って、別の男といちゃつくと超ムカつく。結婚を申し込むという思い切りも、あきらめようという覚悟もないくせに、かまいたがってつきまとって当たりまくるから、彼女が怖がったり泣きべそをかいたりして、それにまたいらだって──という情けなくもめんどくさいスパイラルを生む。見た目だけ男らしくても、そんなにグズグズしてたら台無しだよなっ(゚д゚)!
 ダイエットに何度も挫折している人が、ポテチの袋をバンバン叩いて「お前のせいで我慢できない!」「お前が誘惑するのが悪い!」「お前が諸悪の根源だ!」と当たり散らしたあげく、粉々になった中身をザーッと食べてからの自己嫌悪、というワンセットを何回も見ている気分でした(´ω`;)。ポテチからすれば「なんでこんな目に(´;ω;`)」と思うしかないし、それを読まされるこっちの身にもなってくれ、という感じです(´ω`;)。普通に食えよ!
 ちょっと疲れました……。ダイアナのは、ハマる時とダメな時の振り幅が大きいなー(´・ω・`)。ヒーローのダメさ加減が楽しくなってくるものもあるからなー。
 ところで、1979年に34歳というラッセルの年齢を計算すると、2016年は71歳です。けっこうなお歳だ……。今もこういうヒーローはいるけど、描き方は変わっていると思いました。彼の行動にも一応理由づけするとかね。でも多分、ヒロインの方がより強くなってるんじゃないかな。歯向かえない場合は、ちゃんと理由があったりして。「愛ゆえに弱くなる」というのは、今はあまり使えないというか、説得力のない要素なのかもしれません。
(★★☆)

最終更新日 : 2016-02-11

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