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◆『追憶のひと』ペニー・ジョーダン

◆『追憶のひと』ペニー・ジョーダン(ハーレクイン文庫)
 シビラは15歳の頃、7歳年上のギャレスに夢中だった。だが、彼と祖父が話しているのを立ち聞きして、凍りつく。彼は私のことを迷惑だと思っている……。以来、シビラはギャレスを避け、その後彼はアメリカに行ってしまった。それから十年──祖父が亡くなり、ギャレスが街へ帰ってきた。("Stranger From The Past" by Penny Jordan, 1991)



 探していたんだけど、いつの間にかkindleで出てた。たまにはチェックしないといけませんね。
 さっそく読んだけど──前半は特に、ヒロインの名前「シビラ」「インフルエンザ」ばかりが気になる展開に。
 シビラ──シヴィラ、あるいはシビルならばそれほど気にならなかったはず。しかし、この字面にどうしても「しびれ技が得意な怪獣」が思い浮かんでしまった私。ゴジラ対シビラ……『ゴジラ・シビラ・モスラ 南海の大決闘』……それは「エビラ」……。
 まあ、お話には別に影響はなかったんですが(´・ω・`)。
 それよりインフルエンザですよ! 当時のことを考えると対応はこんなもんだと思うのですが、今だと「やめてー! 病院行って、家にこもっててぇー(´Д`;)!」と言いたくなる。昔はインフルエンザって「ちょっとひどい風邪」程度の認識だったのですよね……。風邪も同様に移るんだから、大した変わりはないだろ、という……。
 シビラがインフルエンザだったのか、というのは結局わからないんだけど(病院行かなかったし。ただの風邪だった可能性もある)、仕事に行って、パーティーに行って、ヒーローのギャレスとキスしてとか、もうウィルス撒き散らしまくり。お年寄り主役のパーティーなんて、インフルエンザだったら今は絶対に行っちゃいけない場所だよね。
 とにかくハラハラしてしまったよ……。ウィルス性の疾患は「ワーカホリック」の演出にはもう使えないね(´ω`;)。今ではただの迷惑な奴だからなあ。
 そういうことが気になってしまって、ちょっとシビラが「めんどくさい人」に見えてしまった。ギャレスが言う、

「もともとシビラには、触れたらこわれてしまいそうな繊細さがありました」

 という言葉のとおりの人なんだけど、繊細すぎて傷つきやすくて、防御が強すぎる女性になってしまった。15歳の時に傷ついて以来、恐怖症に近いほど男性を接近させないとか。もちろん、ギャレスの言葉は彼女の勘違いなのですが。
 基本的にこういうすれ違いものは大好物なのですが、シビラはちょっとプライドが高すぎて、あまり柔軟性がない感じに読めてしまった。ギャレスが変な勘違いをするのもお約束なんだけど、それを長く引きずらないところはよかったのに。彼女の態度から「言ってることは嘘で、俺のこと好きかも(゚∀゚)」「あ、もしかしてマジで嫌われてる(´・ω・`)?」の間を行ったり来たりするところは楽しかったのになあ。
 もったいない……なんのせい? エビラのせいか(゚д゚)! とばっちり!
(★★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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