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◆『ミスター・ウルフ』キャロル・モーティマー

◆『ミスター・ウルフ』キャロル・モーティマー(ハーレクイン)
 敏腕弁護士であり、愛を信じない一匹狼と言われているジャスティン・ド・ウルフ。彼と出会ってからボーイフレンド・トニーとの仲もうまくいかなくなり、キャロラインはジャスティンと電撃的に結婚した。そして今日、彼女は自分が妊娠したことを夫に告げた。きっと喜んでくれると思っていたのに、彼は冷たく言い放つ。「その子は、僕の子ではないよ。トニーのかな?」("Uncertain Destiny" by Carole Mortimer, 1987)



 途中で、この作品は愛する人を失いたくないヒーロー・ジャスティンが、ヒロイン・キャロラインを大切にするあまり、あさっての方向に暴走する話というのがわかってきました。こういうのもハーレではある程度定番と言えるジャンル。ヤンデレ系?
 けっこう好物なお話なので、期待して読み進めていったら、途中で、

「それはないわー(´Д`;)」

 という展開に発展。
 まず──というか、自分の過去を一つもキャロラインに話さずに結婚したということ。一度結婚してたことを人から聞かされるって、けっこうな衝撃だと思うんですけど(´ω`;)。そりゃ、悲惨な死別だから、あまり話したくないことだというのはわかる。でも、パイプカットしてた(こういう手術は完全ではないらしい)のまでとはっ。言わなかったことに対して「だまされた」と思う人もいるはずでしょ? そう思ったら冷める人は冷めるんだよ。そのリスクの方がずっと大きいと思うんだけど? この旦那は、本当に弁護士なのかい(゚Д゚)?
 百歩譲って、それは心情的に仕方ないと思えるとしても、もう一つの過去を話さないのはマジでダメだと思った。
 ジャスティンは片目に眼帯をしている。それは逆恨みをした被告に目を傷つけられたからなのですが、なんとその犯人が家に訪ねてくるのです。キャロラインが一人(家政婦さんはいるけど)でいる時を狙って。
 でも、そいつが誰だかキャロラインにちゃんと説明しないんだよね。危険な奴なんでしょ!? ほっといたら何するかわからない奴じゃん! 本人にもちゃんと言って、警戒を怠らないようにしないとダメじゃん!
 なのにジャスティン、何も言わない。家政婦さんにすら言わない。ボディガードでも家に置いとくべきだろ、と思うけど。金持ちなんだしさあ。でも、ボディガードを雇うためには、キャロラインに説明しないといけない。
 結局、「説明したくない」という自分の気持ちを通すために、妻を再び危険にさらすわけです。その言い訳は、「母体に負担をかけたくない」というもの。そりゃ前妻の死の原因が、妊娠出産に関するストレスでしたから、心配するのもわかる。でも、

「夫に重大な事柄を隠されていた」
「一瞬でも優しそうだと思ったあの男は犯罪者だった」
「一歩間違えば命も危なかった」


 こういうストレスも相当なものだと思うよ。自分の痛みにばかり囚われて、妻とお腹の子供を危険にさらすヒーローって、かっこ悪すぎるよね? 目先のごまかしばかりで、全体がまったく見えない視野の狭い奴じゃん(´д`;)。
 この作品は「愛する人を失いたくないヒーローが暴走する話」というのが途中でわかった理由の一つに、「機能不全家庭で育っていない」というのがあったのです。幼少期につらい目に遭っていないのなら、愛情が深いだけなのか、と。しかし、どっちにしろ過去に振り回されている人でした。同情できる点ももちろんあるけど、めんどくさい……。それであんなにかっこつけてたと思うとまた微妙な気分に(´・ω・`)……。
 好きな系統のお話だったから残念度高し。あ、人間関係もドロドロだったな……。ボーイフレンドのトニー、キャロラインの妹と結婚するし。それに対処できてるくらいなんだから、キャロラインのメンタルは相当強いはず。それを見抜けない、信じられないジャスティンはほんと情けない……。
(★★☆)
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theme : ブックレビュー
genre : 小説・文学

tag : コンテンポラリー ハーレクイン(文庫含む) ★★☆

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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
    評価は★★★★★が満点、★★★が標準点クリア。
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