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2016 · 05 · 25 (Wed) 08:36

◆『間違いだらけの愛のレッスン』サマンサ・ベック

◆『間違いだらけの愛のレッスン』サマンサ・ベック(ラズベリーブックス)
 診療所を開くために故郷へ戻った医師のエリーは、ハイスクール時代からの憧れの人ロジャーがフリーになったことを知る。彼が望むようなセクシーな女性になりたくて、エリーは町一番のプレイボーイであるタイラーにセックスの個人教授を依頼する。("Private Practice" by Samanthe Beck, 2013)

 ネット上でけっこう評判がいいので、だいぶ前に買って、ようやく読みました。
 ヒロインのエリーは勉強ばかりで医師になった地味ながんばり屋さん。憧れの人ロジャーは「性の不一致」で別れたらしいから、セクシーな女になるべく本で勉強して、なおかつモテ男タイラーに実技を教えてもらえば完璧よね(゚Д゚)! と思うわけです。ヒーローのタイラーは、別の男のためにエリーががんばっているのに薄々気づき、なんだか面白くない。
 エリーもタイラーも好感が持てるし、脇役たちに悪い人もいないし、すれ違いで無理に話を引っ張るところもない。軽く読めるラブコメのお手本のような作品です。評判いいのもうなずける。
 ただ、私にはなんとなくピンと来なかった。なんでだろう? 悪いところは一つもないのに──と思ったんだけど、それが理由なのかも、と思った。
 いいも悪いも含めて、ひっかかりというものがない。腹が立つ部分が欠点になる作品もあるけど、感情が揺さぶられて結局は楽しんでいる、というものも少なくないわけで。
 ひっかかりがまったくないってわけでもないんだけどね。一つは「パルスポイント」という言葉。エリーがお医者さんなので、これは単なる「脈を取るところ」ですけど、私老眼だもんで「バルスポイント」って読んでしまって、

「こえー、経絡秘孔かよっ(゚д゚)!」

 と一瞬思ってしまったという……orz
 あとは「とんすけ」ね! 『ズートピア』のジュディにも通じるディズニーの伝統的なウサギが、こんなふうに使われるとはっ(´∀`;)!
 しかし、これはお話には直接関係ないのであった。
 それから、割とHOTシーンが多くて、最近とみにそういうのをすっ飛ばして読んでしまう傾向があってですね──悪しき習慣になりつつあるな、と思いながら、すっ飛ばしてもお話にはなんの支障もないのもれっきとした事実でありまして(´д`;)。
 HOTシーンが楽しかった頃に戻りたい。えっちなロマンスにドキドキしていた私はどこへ行ったの!?
 まあ、仕事中で一番キリキリしている時に読んだのが悪かったのでしょう。気持ちの潤いをロマンスに求めるのは正しいと思いますけど、忙しい時は物語としての楽しさの方が必要なのかもしれません。だってー、つまんない毎日なんですものー(´・ω・`)。けど、あんまりにも面白いものは、仕事を放り出して読んでしまう可能性があってねえ。
 読むタイミングというのは、難しい。どっちにしろ、適度な余裕を持って本を読んだ方が絶対にいいってことですね(充分わかってはいるけど(´∀`;))。そういう時に読めば、もっと楽しめたはず。ちょっとくやしい。
(★★★)

最終更新日 : 2016-05-25

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