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□『ジョーズ』

『ジョーズ』"Jaws" 1975
 アメリカ東海岸の田舎町アミティ。海開きを前に、海で若い女性が襲われ死亡する。サメが襲ったと判断した警察署長ブロディは海岸を遊泳禁止にしようとするが、市長や住民に反対される。そして海開きは強行されるが、サメは海岸に現れ、再び犠牲者を出す。ブロディは地元の漁師クイントを雇い、海洋学者フーパーとともにサメ退治へ乗り出す。(監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:ロイ・シャイダー、ロバート・ショー、リチャード・ドレイファス、他)



 BSでやってたのを何気なく見始め、結局最後まで見てしまいました。何度見ても面白いよねー。
 あらすじでほぼ半分。あとの半分は、海の上でのサメとの格闘が描かれます。もちろんこっちがメインですから、実質三人(とサメ)しか出てこない。これがすごい。CGのない時代ですから、サメはハリボテで、多少そういう固い感触が大いにわかるシーンもあるんですけど(´ω`;)、特出すべきは目で。サメは「死んだ目をしている」と作中でも言われていますが、ものすごく死んでる目だった。加えてブルーバックもないですから、海での撮影の苛酷さが伝わってくる。ハリボテのサメであっても、実際に水の中を動いている映像は迫力が全然違う。
 そしてもちろん三人の演技も素晴らしい。特にロバート・ショー扮するクイント。彼はサメを異様に憎んでおり、次第にのめりこみすぎて狂ったようになっていくんだけど、その理由が壮絶。さらにゾッとするようなオチ(日本人からすると、だけど)があったりして、脚本もまたうまいなあ、と感じました。
 展開はシンプル&スピーディーで、テレビだからカットされていたかもしれないんだけど、とにかくもっさりしたところが一つもなく、今でも面白いし何よりすごく怖い。パニック映画であり、サスペンスでもあるけど、ホラー的な演出が古典的ながらも効果大。
 よくよく考えてみたら、『激突!』も同じような話だったな、と思い当たる。『ジョーズ』でのサメは、非常にしつこくブロディたちの船につきまとうわけです。つきまとう理由なんか、サメだからわからないわけですよね。せいぜい「あの船にはエサが乗ってる。あのエサが食いたい」くらいなもので。そして、『激突!』もトラックが延々と主人公につきまとう。こっちも理由がよくわからない。おそらく冒頭の「追い越し」が原因だとは思われるけど、はっきり明かされない。
 そして、二つとも「それだけ」の話なのです。
 でもこの二つは、両方ともスピルバーグのオリジナルのものではない。『ジョーズ』はピーター・ベンチリー、『激突!』はリチャード・マシスンの原作です。スピルバーグ本人がこれらの原作を選んだのならば、その当時の彼にとって、もっとも「撮れる」ものを選んだというほかない。選んでいないのなら、運命としか言えない。
 これで28歳だったというんだから、それこそ「天才」が持つ運ということなんじゃないかしら。
 発見だわ(゚Д゚)! と思っていたら、もうWikipedia(『激突!』のページに飛ぶので、ネタバレ注意)にも書いてありましたね(´ω`;)。ちとがっかり。
 しかしそれは映画の評価には一つも影響ないです! やはり傑作でした。ブルーレイディスク買っちゃったよ~(´Д`*)。ついでに『未知との遭遇』も!
(★★★★★)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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