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□『ジェイソン・ボーン』

『ジェイソン・ボーン』"Jason Bourne" 2016(10/7公開)
 ジェイソン・ボーンがCIAの監視から逃れ姿を消してから数年。元CIAのニッキーがハッキングした情報を持って潜伏しているボーンの前に現れる。自分の父親が「トレッドストーン計画」に関わっていた──その情報にショックを受けたジェイソンは、父親と最後に会った時のことを少しずつ思い出していく。(監督:ポール・グリーングラス 出演:マット・デイモン、トミー・リー・ジョーンズ、アリシア・ヴィキャンデル、ヴァンサン・カッセル、ジュリア・スタイルズ、他)



『ボーン・レガシー』見た時にも思いましたけど、CIAがますますショッカーのようになっていく(´д`;)。そして、ジェイソン・ボーンはどんどん仮面ライダー1号に近づいていく。変身しなくても強い仮面ライダー。
 最後にかかる曲がいつも同じと今日初めて気がついた(遅い)。タイトルは "Extream Way"(動画)なんだけど、かっこで (Jason Bourne) って入ってた。これは今回の映画のヴァージョンで名前じゃなくタイトルが入っているっぽいんだけど、このエンドクレジットを見た時、

「あれ、『ジェイソン・ボーンの歌』って主題歌なんだ(゚д゚)!」

 と思ってしまった。家族が「イントロがアマゾンライダー(動画)みたいだった」とか言うから、ますます仮面ライダー感が強まる。
 それはさておき、アクションシーンはとてもよかったです。特にアテネの暴動の中をバイクで逃げるシーンとか。世界各国で趣向をこらしたチェイスが行われる。そこは見どころです。
 しかし、予想していたとはいえ、やはり話がグダグダ(´ω`;)。というより、スパイもののストーリー作りの限界を見た気がした。「監視システム」というものがこの映画でもキモなんだけど、そういうのってどの映画でも結局使っているものや扱い方が同じになっちゃうんだよね。「システム」なので、リアルじゃないとしても「それっぽいもの」にしなきゃならない。その「それっぽさ」というのを出せば出すほど新鮮味が失せる。
 多分、そこを突破するアイデアが出せる人はきっとどこかにいるはずなんだけど、この作品では出てこなかった。「それっぽさ」に慣れてしまうと、先が見えやすくなるというのもつまらないところだ(´・ω・`)。CIAがボーンを追って、彼が逃げる──そればかりですから、見えやすいも何もないんだけれども。
 家族曰く、

「記憶を全部思い出すと、面白くなくなる」

 そうなんだよね。「記憶喪失」というネタ自体が使い古されたものだったのに『ボーン・アイデンティティー』が面白かったのは、「何も憶えていないのに身体が無意識に動いて、危機からどんどん脱していく」という設定だったからなんだもの。自分すら「ヤバい」と思うような人間である自分、という発想が、「記憶喪失」という古いネタを底上げしてたんだよ。
 でも、そういう掟破りみたいな設定は、一度使ったら終わりなんだよね(´ω`;)。あとは一貫してジェイソン・ボーンのキャラだけに頼り続けている。本当は彼のキャラをもっと生かすようなストーリーを作るべきなんだろうけど、それは難しいんですかねえ……。

 あ、ところで直接は全然関係ないんだけれど、ジェイソン・ボーンは3000万ドルかけてCIAに作られた暗殺マシンだそうです。かつて『600万ドルの男』というのがいての……この男はサイボーグなのじゃが……ジェイソン・ボーンはサイボーグでもないのに3000万ドルってすごいな、と思ったのであった。そりゃショッカーじゃなかったCIAも回収したがるはずだ(´д`;)。
(★★★)
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    三原 白

    Author:三原 白
    本(主に海外ロマンス小説)の感想と、たまに映画の感想も書きます。ネタバレもありますので、ご注意ください。
    萌え重視であるため、心の狭い感想ばかりです。やや上から目線でもあります。
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